闇口の世界理論

□不動峰高校
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「神尾、深司!ちゃんとついて来てるか!?」

「は、はい!」



橘、神尾、伊武の3人はとにかく走って部室から離れていた。

何が起きているのかはわからない。
ただ3人で部室に行くと桜井雅也が首を切られて殺されていた。



「…少しここで休もう」

「橘さん!深司がいません!」

「何!?くそ…ッ」


草むらに身を潜めて周りを見ても誰一人としていない。

深司は追いつけなくなったのか、何かに捕まったのか…


「橘さん…これからどうします?」

「皆を探そう。無事を確認しなくてはいけない」


でも、と俺は呟く。雅也を殺したのは誰かわからないし部員かもしれない。
けど仲間を疑いたくないという気持ちもある。



「深司、鉄、京介、辰徳だな」

「うわあああああ!?」

「…ッ鉄の声か!」

「橘さん向こうです!」


校舎を挟んで反対側。橘さんと駆けつけると…鉄が呆然と立ちすくんでいた。

足元で倒れているのは、京介?

何で、鉄はラケットを握ってる?何で、京介は頭から血を流している?陥没してるのは…気のせい?



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