闇口の世界理論

□パンドラの箱を開けた女
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「≪人類最美≫…!?」



和ゴスを着て妖艶に微笑む彼女を見て動けなくなった。
青を基調としたレースには赤く血濡れていてその手には クナイ が握られている。



「これで終わり?真識くん?」

「はい…≪人類最美≫」

「ふふっ 嘘は駄目だよ」


真田の頭をゴンッと蹴飛ばすと俺の足元に転がってくる。
すると何と笑えるタイミングで赤也が「副部長!」と走ってきた。

血濡れた俺、血濡れた武器、真田の頭。
例え彼女がいるとはいえこんな状況見たら誰だって思うだろう。



「部長が、やったんすか…?」

「違う!これは…」

「うわあああぁぁぁぁぁ!!真田副部長!!」

「赤也!」


頭を抱えてその場にうずくまる。

その瞬間チラッと何かを感じた。これは…もしかして家賊?



「ふぅん?新しい家賊?」

「……みたいです」



落ちてる戦斧を遠くに蹴飛ばして赤也の肩を抱き締めて擦る。

新しい家賊。赤也。俺の大切な後輩。弟。



―――――あれ、柳はどこいった?




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