闇口の世界理論

□最後の晩餐
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兄である零崎真識が殺されたと知って冷たいものがゾワリと背筋を這った。
それは一度だけではなくゾワゾワと絶え間なく這う。


―――――許せない。

俺は彼女が好きだった。一目惚れしていた。…でも家賊を殺されては黙っていられない。
何故なら俺は【零崎】で家賊に仇なす者は老若男女人間動物植物の区別なく容赦なく―――


「皆殺しだ!!」
「へぇ…深司よろしく」


突き出したティンぺーは石凪深司のデスサイズによって受け止められる。
その派手な金属音で周りがざわめき勢力が3つに分裂する。


俺こと反乱軍は零崎京識、闇口侑士、匂宮永四郎、奇野光、拭森清純の5人。

夜魅の味方は零崎唯識、闇口リョーマ、石凪深司の3人。

中立組は多分薄野国光、天吹仁の2人。


唯識さんが、零崎が家賊を殺されても平然としているなんて壊れていると思った。
この世界は闇口夜魅が現れてから狂い始めたと思う。



「マスターには俺等がつくで?」

「流石に今回だけは許されないですね」

「先輩たちの恨み…ッスわ」

「可愛い夜魅ちゃんには悪いんだけどねー」




ぐっとティンぺーを握りしめると全員が武器を構えた。
乱闘が始まるぞ。



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