闇口の世界理論
□04
3ページ/3ページ
「俺はお前に協力しよう」
教室に戻ろうとお互い立った時に言われた言葉。
私は思わず驚いた。
だって私に協力、味方になるということはあの危うい彼らを敵にすることだから。
「…別にいいよ」
「なに?」
「柳くんテニス部でしょ?嬉しいけど部活のためになることしなって」
「じゃあ夜魅はマネ業をしたいのか?」
まさか、と首を振る。
だって柳くんが私の味方について部内で険悪になったら嫌だし。
テニス部の業績には私も素直にすごいって思ってるから。
「助言ありがと。私なりに気をつけるよ」
予礼の音を聞きつつ手を振って教室に走る。
また今度、知的な会話をお願いします。
(…夜魅の好感度を上げるつもりだったんだがな)
end