A.I.の少女兵器2
□33話
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パキリパキリと錠剤の薬をいくつか手の平に取りあたしは悩む。
着実に少なくなってきている薬。
「あれ?鈴音それなーに?」
「ん、薬」
「それは分かるし。残り少ねーなら医務室で貰ってきたらってこと」
あたしはベルに「分かった」とだけ言う。
でも…これは兵器の薬だから。ネファーネクト以外にはないんだ。
そんなことは言えずに曖昧に笑うしかなかった。
「いつか貰うよー今日は2錠でいいや!」
水と一緒に飲みこむ。
この時はあたしはまだお気楽に考えて、いや考えてすらいなかった。
この体に、確実にガタがきていたことを。
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