A.I.の少女兵器2
□33話
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今夜の任務も無事終わりザンザスの報告も終わる。
月が差し込む廊下を足早に歩き「さっさと風呂入るかぁ」と呟いた時
「う……ッ」
小さなうめき声のようなものが聞こえた。
目をこらすと廊下の隅に鈴音がうずくまっている。
「おい!どうしたんだぁ鈴音!?」
「スク、アーロ…水…」
壁に背を預け荒く息をきらせている。
青ざめて脂汗のようなものが見え俺は急いで水をくんでくる。
すると鈴音は震える手でよく食後に飲んでいる薬を2錠飲んでいた。
しばらく汗を拭き見守っていると息が正常の速さに戻る。
「おい、この薬は何なんだぁ?」
「……風邪薬」
「嘘だろ」
「……鎮痛剤?」
「…嘘だろ」
お互い沈黙しながら睨み合って数分。
鈴音は折れて上を見上げながら話しだした。
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