A.I.の少女兵器2
□33話
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「あたしは兵器として体を作りかえられた」
「あ?」
「なれる筈ない人間を機械に改造した。もちろん無理がある。人間と兵器の体は中途半端で耐えてくれない」
「…それを抑える薬か?」
「うん。どんどん壊れてくから…」
人間の為に薬を飲んで、兵器の為にメンテナンスしないとと言う。
…待てよ。こいつ、ヴァリアーに来てからメンテナンスしてねぇじゃないか。
それに気付いたのか鈴音は笑った。
「まぁ何とかなるでしょ!」
「…ネファーネクトに行くならついてくぞぉ」
「スクアーロそんな心配してるとハゲるよ?」
「なっ…!」
平気平気!と笑って立ち上がり俺に背を向けて走って行く。
しかし、少し足取りはおぼつかなかった。
end