A.I.の少女兵器2

□34話
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あの時。仕事を休んでツナとの約束を守るため展望台に行ったあの日。
鈴音隊の者は死んだと聞かされた。

確かにいくら探してもリョウさんも中村さんも…テツ二尉もいない。


あたしのせいだーとか、無責任なことをいうつもりはない。

けど少しだけ寂しい。
ヴァリアーの皆がいて笑っていたから、小隊の皆がいたから…少し感情の消し方を忘れたみたい。





『うわー鈴音さんだ!』
『本物だ!本物の鈴音ちゃんだ!』

『貴様ら!“上官”に向かってなんて口のきき方だ!』

『じ、自分は鈴音さんにコーヒーをと!』
『自分は宿題手伝おーと!』

『嘘付け……戦場でナンパしてんな…』






いやだな、やっぱり戦場に立ったら思い出しちゃうよ。





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