A.I.の少女兵器2
□40話
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日本に帰ろうと思えばすぐ帰れるけど、あたし達は数日ここでゆっくりすることにした。
いつの間にかボンゴレのボスになっていたツナは本部と連絡を取り仕事もしていたけど、あたしとゴロゴロしてお互いの時間を共有する。
自分の事をぽつぽつと話して、ベッドで一緒にごろごろして、キスなんかして、
これがなんて幸福なことかと味わった。
「ん……ツナ?」
ぽん、と手が触れてまどろみから目覚める。
どうやら寝返りをうったときに触れただけみたいで、ツナはまだ眠りこけている。
「あ、洗濯もの…」
ツナの寝顔を見ていたら小雨が降っているのに気付いた。
上着を羽織って外に行く。
そこで、見てしまった。
いや、見たんじゃない。センサーが見つけたんだ。
ここから北に20キロ。
テツさんが死んだ直後に潰したネファーネクトの生き残り。研究者が一人。
優しかった記憶があるけど、ココに来るなんて危害を加えようとしているほか考えられない。
だ、か、ら―――
「ごめんなさい…」
背中から発射された小型ミサイルは研究者の背後の小屋を破壊する。
研究者は、無傷。
これは警告だよ?あたしたちに近付かないでね、って…
もうあたし達を放っておいて!
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