A.I.の少女兵器2
□41話
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―――人が生み出す技術は人を生かすか、殺すか、どちらかのために作られます。
―――あの時、仕方なかったんです。
―――誰も悪くないんです。もちろん彼女も、人類も。
―――彼女はただ ヒト そのもの。人類と同じで出来ている。
―――終わりは、だれも救うことはできません。
「君も本当は気付いていたが、目を瞑った。…仕方ないんです」
「何だよ…何だよそれ!!」
意味が分からなかった。
けど、この渡されたクスリが鈴音にとって大事なものだとは気付いた。
クスリ?頭痛薬?
そう言えば、もうなくなったって―――
「これは、鈴音の命?」
「ッ彼女を救うのは、戦いだけです。もうそんなものでは、研究所ももう潰されましたし…」
「そう言うのはいいです。これは、命?」
帰ってきたのは、小さな頷きだった。
悲しいほどに納得して、最近あった鈴音の小さな違和感が謎が合致した。
「彼女を救うには戦いしかない!
第一彼女を放っておくと何が起きるか、彼女にも制御不能で、危険なんです!
一緒に生活してるのなら分かるでしょう?彼女の脳はシステムに犯されてとても人間の論理観では…」
「もういい」
鈴音は俺の彼女で、離さないと誓った。
もう、誰にも、殺させない。
「その時は、俺が殺します」
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