A.I.の少女兵器2

□42話
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「ただいま」



久しぶりに帰ってきたあたしの家の仏壇に、昔の写真を飾る。

死んだ母さんの隣には父さんの写真も並ぶ。




「あたし、たくさん報告があるんだ…」


思い出したもの。
それは辛くて痛い記憶も多かったけど幸せが合った。

学校に通っていたあの時。
馬鹿みたいに笑って、勉強出来なくて愚痴ばっか言って、行事で本気になったり。
綱吉 山本 獄寺 京子 花 雲雀 

本当に、ありがとう。


戦争で出会った人々。
テツさん リョウさん 中村さん ザンザス スクアーロ ベル マーモン ルッスーリア レヴィ


ヴァリアーの皆には何も言わずに出ていってごめん。

助けられた、あたしのように殺しの中で生きるひとに会えて少し救われた気もした。

テツさん達も生きて欲しかったけど――ごめん、力不足だったよ。



でも、あたし強くなったよね?

皆が、あたしに生きろといったから

罪にまみれ、身を引き裂かれながら、たったひとりの世界で佇みながらも
みんながあたしに生きろと言ったんだよ

生きている全ての物を裏切って、それでもあたしはここまで来た。



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