闇口の世界理論
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「憂うつだな…」
「夜魅は悪くない。そこは理解しなね」
「ん、分かってるけど…」
昨日だけでも視線に殺されそうだったのに、なんとなく今日は本格化しそうで…
申し訳ないけど仄花の傍は離れそうにない。
仄花情報によると怖モテお姉さま達は標的を転校させた経験までお在りみたいだ。
「…………」
学校につき、げた箱の前で私は止まる。
「夜魅―?」
「仄花、見ててね……そい!」
バラバラバラ!と私のげた箱から紙が大量に落ちてくる。
やっぱりね。
「うわ、怪文書?ラブレターと…何これ挑戦状?」
「よくあること」
いつものラブレターと謎の挑戦状(?)、それとテニス部に近付くな!という怪文書。
予想していたことなので持ってきた紙袋にそれを詰め込む。
ラブレターも入ってるしいっその事全部読もう。怪文書ばっかりで心折れそうだけど。
「こう言うのは捨てるより読む方が数減るの」
「たくましい…」
「伊達に15年生きてないから」
小学校からこれくらいは何度も経験してるから上手だよ!
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