闇口の世界理論
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結局屋上でテニス部とお昼を一緒にすることとなった私。
中央委員会に行ってて数人はいないか…柳くんがいないのは辛いな、味方いない。
いるのは幸村くん、切原くん、仁王くん、丸井くん、柳生くん、桑原くん。
「(メンツ濃いなー)」
「夜魅さん、昼はそれだけなんですか?」
「いつもお弁当だけど金曜はサボり日なの」
コンビニで買ってきてた菓子パンの袋をバリッと開ける。ちなみに中はメロンパンとタピオカミルクティーの甘々セットだ。
とある一名の物欲しそうな視線は無視。
未だ私の隣に座ろうとする人たちも総無視。
いつの間にか右をキープしてにこにこ笑いながら私を見つめてる幸村くんも超絶無視。
あーつまらないなー中央委員会終わらないかなー
「………?」
左に置いた、ミルクティーがない?
「………仁王くん?」
「もちもちじゃのー」
何、勝手に飲んでるの。
黒いタピオカが仁王くんの口に吸い込まれるのを見て、自分でも驚くくらい平然としてた。
別に飲まれたの嫌でもないし怒らないし何も思わない。
あ、何も思わないわけでもないか…
私はいつも疑問だけがある。
「―――何で私の周りはこんな風になるの?」
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