闇口の世界理論

□08
2ページ/4ページ




結局屋上でテニス部とお昼を一緒にすることとなった私。

中央委員会に行ってて数人はいないか…柳くんがいないのは辛いな、味方いない。
いるのは幸村くん、切原くん、仁王くん、丸井くん、柳生くん、桑原くん。



「(メンツ濃いなー)」

「夜魅さん、昼はそれだけなんですか?」

「いつもお弁当だけど金曜はサボり日なの」


コンビニで買ってきてた菓子パンの袋をバリッと開ける。ちなみに中はメロンパンとタピオカミルクティーの甘々セットだ。
とある一名の物欲しそうな視線は無視。

未だ私の隣に座ろうとする人たちも総無視。
いつの間にか右をキープしてにこにこ笑いながら私を見つめてる幸村くんも超絶無視。


あーつまらないなー中央委員会終わらないかなー



「………?」

左に置いた、ミルクティーがない?


「………仁王くん?」

「もちもちじゃのー」



何、勝手に飲んでるの。

黒いタピオカが仁王くんの口に吸い込まれるのを見て、自分でも驚くくらい平然としてた。

別に飲まれたの嫌でもないし怒らないし何も思わない。
あ、何も思わないわけでもないか…

私はいつも疑問だけがある。







「―――何で私の周りはこんな風になるの?」




.
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ