闇口の世界理論
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「夜魅ちゃん…?」
昔からこんな状況慣れているよ?
ちやほやされて甘やかされて男にいっぱいアプローチ受けてさ?
でも何で?少し顔がいいけど、本当にそれだけでこんな風になるなんて可笑い皆可笑しい。
皆人形みたいで嗤っちゃう!
「…そんな疑問なら俺たちも思ってるよ」
「そうだよぃ」
「昔から当たり前ッスね」
「甘い声に媚びた態度に有り余る愛情」
顔を上げた先には容姿端麗で見目麗しい人たちがいる。
―――ああ、そうか。
彼ら、まるで鏡に映ったワタシみたい。
「夜魅さん、テニス部のマネージャーやってみない?」
俺たち、絶対仲良くなれるよ。
その言葉に私は何かも求めるように頷いていた。
何でそんなに関わりたいの?
(それは俺たちと似ていたからだよ)
⇒あとがき