闇口の世界理論

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確かにテニス部はすごいよ、顔は整ってるし運動出来るし大半は頭もいい。完璧だ。
でも彼氏にしたいー付き合いたいわーとかは思わない。
だって私と同類の人間なんだよ?似たような人間とつるんでたって面白くないでしょ?
もっと刺激的な人とじゃないと面白くない。私を笑わせてくれないと。


「その点、仄花は付き合いたいくらいだよ」

「……何が?」

アイスを持ったまま仄花が訝しげな顔になった。
ファンクラブがマジギレし流石にやばいと思った私はさっさとトンズラして、仄花とサーティーワンに来ていた。まぁ日頃のお礼として奢っている。
あーやっぱりチョコミントは最高。


「にしても、夜魅の全力疾走なんて久々に見た」

「私も体育のテストぶりに走った」

「それ半年前だよね…」

「いやー運動後のアイスって最高」

溶けるスピードは早くなり、指についたアイスを舐める。
いやホント古典的なドアの前での通せんぼがなくて助かった。足は遅くないけど早くもないから般若化した女子どもからは逃げられなかったと思う。
怖い怖い。明日は一体どうなるのやら。


「そうだよ。明日はどうするの?」

「さーね?なるようになるでしょ」

「夜魅が胆座りすぎてコワイ」

「そう?まぁ私は普段どーりにするよ」



だって私は悪くないし?
 (にしてもキャンキャンうるさい女だったな)


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