夢 短編
□もう伝わらない
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私はラドラスの落日でフォルス能力を発現させ、フォルス能力を有するようになった。
それがまた強力な炎の能力で、自分では上手く制御できない。
二十歳で正規の軍隊に入隊したが、
その日から私は危険人物となり、特殊部隊の王の盾へ移動。
そこで出会ったのが、サレ様だった。
「君はもと正規の軍隊。いわゆるこっち側でも要注意人物だ」
「どういうことですか?」
「王の盾は表沙汰にできない仕事が多いからね。もともと正規にいた君にはきついかもしれないってこと」
新人軍人の私は、王の盾の存在すらあやふやだった。
だから表や裏と言われてもピンとこなかった。
「こっちでは役たたずはすぐに切り捨てるよ」
そう黒い笑顔で言われて怯えていた頃もあった。
「ある程度フォルスが使いこなせるようになったら、僕の部下になってもらうよ」
ただ、自分に今までなかった能力があるというのは、なんだか嬉しく思えた。
これを使いこなせれば私はもっと強くなれる。
そう思うと頑張れる気がした。