二次創作小説
□あなたのおかげ
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重傷のガジュマを目の前にして、
私の頭の中は言い訳しかでてこなくて、
どうしても治療できる状態ではなかった。
治療が怖いんじゃない。
ガジュマが怖いんだ。
「アニー何をしている!?」
「できません!私ガジュマなんか!」
そう私が言うと、ヴェイグさんが叫んだ。
「あいつは患者じゃないのか? あいつの命と俺たちの命は何か違うのか? 命に色はない、というのは、そういうことじゃないのか!」
私の為に怒鳴ってくれた。
私は、彼の命を、助けなくてはならない。
私にはみんなの命を助けることができる。
変わらないといけないんだ。
せめて今は動かないと駄目なんだ。
みんなが私を待っている。