夢 短編

□私のご主人様
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「私は、あなたにどこまでもお供しますよ。ナディア様」

「もうその名前で私を呼ぶな」


そう言った時のあなたには、まだ少し落ち着きがあって、
今のような罵詈雑言を吐くことはなかった。


「わかりました、アグリア様」


全てを捧げよう。
この哀れな少女に。

その華奢な身体を、
弱りきって虚勢をはっている心を、
私が守りたかった。


独占したかった。
 
 
 
 
 
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