朱雀幻想記 〜流〜

□第1章 過去へ……
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(な、何だ……なんか見えるものすべてが赤い……)

とある青年が倒れていた……青年は血にまみれていた……


(確か……男の子を助けようとして……んぁ、あぁ……それで死にかけなのか……)

青年は何か嬉しそうな顔をしていた……

(へへっ……死ぬのに笑ってるぜ……最後に英雄になれたか……)
『面白い考えを持つ奴もいたものだ……朱雀と言う苗字をもつ一族の人間に……』
(なんだ……頭の中に声が聞こえる……死に掛けの幻聴ってやつかなぁ……)
『まぁ、いい……お前はやっぱり面白いからなぁ……無限の命をやろう……』
(無限の命?……俺は……英雄に!)
『はっはっは!面白いなぁ……やっぱり……お前は……無限の命を得れる時いてそう考えるか』
(でも命だけじゃ、英雄には……力もないと……)
『それもそうだな、朱雀の力…半分も分けてやう……大サービスだ』
(朱雀の……力……つまりは炎とかの力のことか……)
『ふ、朱雀と言ったら人間はそれしか考えんのな……いくつも時代がすぎたのにな』
(まぁ、そうだな……てか俺死に掛けなのになんでこんなに悠長に話してられるんだろうか)
『すべては朱雀の力だ』(そうなのか……まぁ、信じるしかないけど)
『うむ、ついでだ……お前を過去に送ってやるよ……英雄』
(過去?何故…)
『それは…まぁ…お前のためさ…無限の命…そして朱雀の力…活かすといい』
(ちょと待て…なぜ過去に…)


『すべては理想郷誕生のために……かっこいいなぁ、俺……』

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「ん、あ……ここはどこだ?確か俺は男の子を助けて事故にあって……」
『過去に飛ばされたんスよ、過去に』
「ウェ!誰だ?」
『あ、どもッス。朱雀様の命によりあなたの式になりました炎歌っス』
「式?なんだそりゃ?手かそういや朱雀に過去に飛ばされたんだっけ」
『そういうことッス。俺っちはあなたのサポートをするためにいるわけっス』
「ふむ……てか俺はこれからどうしていけばいいのか……」
『だから俺っちがいるんすよ』
「まぁ、そうだな……じゃなきゃ煩いだけだしな……」
『ひどいっス……』
「んで、ここはどこなのさ?」『奈良時代ですよ』
「奈良時代ねぇ……」『かぐや姫がいるらしいっすよ!』
「かぐや姫だぁ?あんなの御伽話じゃねぇのか?」
『でもいるって……』「ふむ……なら行ってみるっきゃないぜ!」
『あっ、待ってくだせぇ〜』



死なない人間とその従者の旅が始まった……
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