緋弾のアリア 〜守護者とFランク武偵〜

□第6話 亜瑠のルーツと『黒き仮面』
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SIDE亜瑠


コンコン
「平賀さん居るかな?」
「ふぁい、朝早くから何なのだ」

あくびをしながら平賀さんが出て来た、何でもカズの照明弾を徹夜で作っていたらしい

「欲しい武器があるんだけど…」
「何なのだ、それなりのお代を貰えれば武器の調達から改造まで何なんなりとなのだ」
「確かレ・マット・リボルバーだっけ、それのフレームを強化したのが欲しいんだけど」
「菅原君と同じでいいのだ?」
「うん、で……幾らかな?」
恥ずかしい話実力が伴わない僕だと余り高額な依頼が出来ないから貧乏で、バイトして貯めたお金で買おうとしてるんだ
ご飯だけは一真が作ってくれるから感謝なんだけどね

「改造込みだとキリ良くこのくらいなのだ」

ふむふむ、1、2、3、4、5、6、7………あは、アハハ。桁の数多すぎだよね…初めてみた120万円って数字

「安くならないかな…」
「初見のお客様だからごひいきにしてくれるんだったら100万で良いのだ」


一言言おう、大金用意したつもりだったけど。買えるか!30万じゃ全然足りないよ!!
と、迷って居ると銃弾を買いに来たレキさんが来た
ヤバい、最近かなり会えちゃってるよ。
これ今週寝れるかな

違う!!銃買わなきゃ!!


「平賀さん、銃弾とそのリボルバーを買います」
「了解したのだ!でもリボルバーなんてどうするのだ?」
「亜瑠さんに渡します」

「えっ?」


レキさんが何を言ったか分からなかった、僕にプレゼントってこと。昨日今日話すようになっただけなのに……
そう考えるとまたレキさんがこっちを向いて言った

「亜瑠さん依頼です」
「へ?誰から」
「風です。報酬は前払いで銃のみ、依頼内容は私を一度だけ命の危機を救うことです」


依頼主が風?どういうことだろう……でもレキさんと会う機会が増えるし銃も貰えるって一石二鳥だよね!!

「ありがとうレキさん、僕、絶対守るよ!」

そう言って親指を上げて微笑みかけると、無表情のまま平賀さんにお金を渡して帰った

「ありがとうございましたなのだ。志摩君、銃が出来るのは二週間かかるのだ」
「うんありがとう」
「それじゃ任せとくのだ、おやすみなのだぁ〜」


いつも思うけど僕とあんまり身長変わらないのにスッゴい子供っぽく見えるよ

その後僕は射撃練習場に行って練習をしたけど2発しか当たらなかった


「うーん、カズみたいにはいかないか」
「アルアルなにしてんの?」
「ん?理子ちゃん。練習だよ」
「いつもならバイトしてるのに心境の変化?」
「そんな所かな、でいつ離してくれるの?」
現在、抱き枕にされている

「うーんちっちゃいから抱き心地最高だよぉーアルアルぅ〜」
「そこまで身長変わらないよね!」
「まぁまぁ、そんな事より大変な事が起きたんだよ」
「えっ?大変な事?」
「アリアがロンドンに帰っちゃうらしいよ」


え?アリア帰っちゃうの?
そういえば最近学校にも来てなかったし……大丈夫かな

「でもそれってアリアが決めたことだよね、なら僕がどうこうすることじゃないよ」
「ぷぅ〜、違うよアリアは家に命令されてイヤイヤ連れて帰るんだよ。すでにキー君が行ってるからアルアルも行って」

頬を膨らましながら理子ちゃんが言ったことは信じられなかった
別の意味で
余りにも都合が良すぎるよね、理子ちゃんが僕を誘導してるような……

「分かった、行ってみるよ」

だけど本当に帰らされてしまうんだったらどうしようか?
なら騙されてみよう
そう思い僕は駆け出した


〜空港〜
「ロンドン行き、いつの便だろう?」

絶賛 迷い中……どうしよう?プライバシーがあるから教えてくれないよね
うーん……

「ハァハァ、亜瑠も来たのか。あの飛行機に乗ったアリアを助けに」
「うん、ってあの飛行機もう出発準備に入ってない?」
「くそっ、亜瑠行くぞ」


その飛行機、ANA600便・ボーイング737-350。確か別名『空飛ぶリゾート』の超豪華旅客機。
なんとかスレスレで機内に入れた、そして近くにいたフライトアテンダントに飛行機を止めろと言ったものの機長が僕達を信じてないのか離陸を止められなかった

「キンジ、作戦を変えよう」
「後手なら後手なりにか…とりあえずアリアの所に行くぞ」
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