緋弾のアリア 〜守護者とFランク武偵〜

□第15話 戦妹と訓練
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驚きの一言だった
その一言を聞くかぎり犯人を知っていて、僕じゃ太刀打ち出来ないほどの敵だということ
でもなんでキンジなんだろ?それこそ不知火君のほうが強いのに

「何で僕なの?キンジなら直接依頼したり、不知火君のアミカや武藤君のアミカになればいいんじゃないの?」
「違いますよ、遠山先輩だからこそあの人を逮捕出来るんですよ」
「分かった、なら闘ってあげるよ。ルールは分かってるね?」
「先輩から胸のエンブレムを取ればいいんですよね?」
「うん、何でキンジか知らないけど僕をなめないでって事直接教えてあげるよ」
「楽しみですね」

彼女が笑いながら言った、っていうかそろそろ退いてくれないかな…



〜競技場〜


「行きますよ」
「いつでもいいよ、アサルトの強さ見せてあげるよ」


ダン!

様子見で撃つ、がまさかの直撃。あれ?撃つ瞬間かなり分かりやすかったと思ったんだけどな?

「ぐぅ、」

ダンダンダン!

2発のみ着弾。1発だけ外した。僕も射撃が上手くなった

「うぐっ……」

ドタッ!

星川が倒れる、やっぱり女の子にやり過ぎたかな。

「星川さん?大丈夫?」

近付いて顔を見ても気絶してるようだった、目の下のクマも多分色んな情報を収集して寝不足になったんだろう。
C研は寝不足は厳禁なはずなのにそこまでして。

僕はそう思い、起こそうと手を伸ばした


途端に引っ張られ体制を崩しそのままマウントを取られた

「先輩、C研なめてないですか?一番危険な学科がアサルトとか言われて浮かれてるんですか?。C研は対象のすぐそばまで行くんですよ、つまり1つ間違えばすぐに死なんですよ」

「知ってるよ!!」

足を使って星川さんの首を絞める、あまりの苦しさに手を首を絞めている足に近付けた瞬間に力を振り絞ってなんとか拘束から抜け出した

そしてすぐに刃無しナイフで切りつけようとする

キィンキィン

2回金属が弾きあう音ののち、地面に突き刺し足払いをするがバックステップでかわされる

「この!」

刺したナイフを抜き取り投げ付ける

キィン

ナイフで弾かれる、が充分隙が出来た
懐の刃無しナイフを持ち思い切り腕を伸ばし突き刺そうとする


「やっぱり分かってませんね」

その腕を引っ張られ宙を舞う……っていうか一本背負い!!

そのまま地面に叩きつけられエンブレムを奪われる


「敵の近くに行くからこそ近接格闘が得意なんですよ、まぁ個人差はありますが」
「……いたたた、さすがだね参ったよ」
「では戦兄妹契約は完了ですね、早く鍵を渡してください」
「1つ聞かせてよ」
「何ですか?」
「なんでキンジなの?」
「……呆れました、そこまで一緒居たのにヒステリック・サヴァン・シンドロームも知らないなんて」
「ヒステリッ…何?」

何の事だろう?全く見当がつかない

「まぁいいや、はい鍵」

鍵を差し出すとすぐに取りこちらにも鍵を差し出した

「どうぞ、ルールですから」
「いいよ、別に君の部屋に入るようなことにならなさそうだし。一応僕は男だし」

って誰が一応だよ!!

そのまま「そうですか」と鍵をポケットにしまい直ぐに出ていった。
僕は悔しさに耐えきれなかった、唯一の得意分野の近接格闘で負けたのだ悔しくないわけがない。

そこで僕は近接格闘を鍛えるためにすぐに来てくれそうな人(暇人)に電話して近接格闘のみの組手をしてもらうことにした

案の定、彼は直ぐに来た




「よぉ亜瑠、手加減なしで行っていいんだな?」
「うん、僕は木のナイフ使うよ?武藤君も使っていいよ」
「そうか?なら俺も使わして貰うぞ、3本あるだろ?1本貸してくれよ?」

なんで3本って分かるの?
まぁいいか、さっきの鬱憤はらさせてもらうよ


ナイフを受け取った武藤君はナイフをベルトに挟み、あくまでも武器なしでやる気みたいだ

「行くぞ!!」

突っ込んでくる武藤君、それなりの身長だから迫力がある
それを冷静にカウンターを決めようとナイフを逆手にもち少しだけ腰を落とす

予想通りの右腕が来た瞬間にしゃがみブンと音をたて頭上を通過した、そのまま体をバネにして飛び右肩を掴み背後に回り込み頭にナイフを降り下ろす


「ネズミかよ!!」
「ざんね、ぬわぁぁぁ!?」

左手で首を捕まれ地面に投げつけられ激突する

「お前さ、そんな木刀でも抵抗あるのか?アサルトだったら覚悟ぐらい決めたらどうだ?」


そう、僕はナイフを降り下ろす時。

もしもを考えてしまい人にはナイフを振るえない。それは実際師匠の傭兵生命を切り裂くような傷を負わせ、それがトラウマで人にナイフが振るえないんだ。


これを知っているのは一真と師匠だけだ
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