緋弾のアリア 〜守護者とFランク武偵〜
□プロローグ
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春のある日
その日は始業式。
ちょうど桜が舞い散る時期で、学生ではこの日を1年の始まりと捉える人も多いだろう。
そして、
東京武偵高校2年になる生徒が4人部屋に3人と1匹で住んでいた
「さて…そろそろ行くか、ナッツ行くぞ」
「キュー」
俺は武偵高校に行く準備をした後にイタチのナッツを連れて学校に走って向かうつもりだった。
しかしルームメートはまだ夢の中だ
「…さすがに初日に遅刻はまずそうだしな、星伽に頼むか」
prrrrr!
『もしもし』
「もしもし、星伽か?」
『うん、菅原(かんばら)くんどうしたの?』
「悪いがまだ家で寝てる2人を起こしに来てくれないか?まぁ、お前のことだから来るつもりだっただろ。俺は朝練に向かわなきゃならないからな」
ここでの朝練はサッカー部や野球部等の部活の朝練ではない。もちろん部活での朝練の人もいるが、俺の場合大抵は早朝射撃練習だ
『うん、行く気満々だよ!菅原くんは真面目だね』
「そうか?」
『うん、キンちゃんにも見習って欲しいかな…ってこれじゃお母さんみたいだよね!?…でもキンちゃんとのつながりならお母さんでも……』
ブツブツと妄想モードを展開する白雪
相変わらずキンジの事になると妄想する癖は治っていないようだ
「トリップするのもいいが亜瑠(ある)も忘れずに起こしてくれよ、じゃあな」
『う、うん』
俺はまだ寝ている遠山キンジと志摩亜瑠 を置いてナッツと共に武偵高校に向かった。