緋弾のアリア 〜守護者とFランク武偵〜

□第3話 平穏と不穏
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SIDE一真




「強かったな」
シャワーを浴びながらの一真の感想はそれだった。
対マテリアルに半分改造し、普通の人なら二、三発で気絶するものを最後まで耐えぬいた
少し嬉しかった。戦徒ができたことでやっと武偵になれた気がしたからだ


「さて、ナッツ。帰るぞ」
「キュー!!」

喜び肩までかけ上がったナッツを連れて帰宅した


「知らない靴がある」

現在はアリアが来ているのだが、一真は気にする様子も無く部屋に入ると、少し落ち込んでいる様子のアリアがいた


「どうした神崎?」
「なっ!?アンタがもう1人の住人?」
「一応な、出身は?」
「あたしの?」
「ああ」
「ロンドンよ」
「そうか…なんか飲むか」
「エスプレッソ・ルンゴかドッピオ、砂糖はカンナ。作れるかしら?」
「カンナは無いな、カフェオレにしとくぞ」
「ええ、ありがとう」

アリアは分かったのかという驚きの表情を浮かべる

「で、貴族の神崎・ホームズ・アリアさんは何でここに?」
「!!…何であたしがホームズだと」

「まず出身がロンドン、そして他人の家で学生が知らないような珍しい飲み物を平然と出せると思っている貴族、ロンドンで貴族でHだとそうなると思っただけだ」
「やるわねアンタ」
「いや、それより俺はもう寝るからな」

まだ聞きたいことがありそうだったが、睡魔に襲われ眠りについた。




「なぜ、神崎は帰っていない……」


朝に起きると二段ベッドの上に神崎アリアが寝ていた。おそらく昨日あのまま家に居たんだろ

そのまま放置をして朝ご飯を作り(アリアの分を含む)いつも通り朝練に出掛けたが、道中にふとベッドホンを外すと後ろから足音が聞こえた



「おはよう、服部」
「!!……さすがですね菅原先輩」
「んで、早いな。何かあるのか?」
「先輩の行くところについていくのは戦徒の義務です」
「あっそ、そんなことしてる暇があるなら少しでも負けた理由やら弱点を研究しろ」
「……承知しました…」

図星を付かれて声が小さくなりながら学校に走っていった


〜学校〜

そのまま練習を終えてクラスに向かうと机に突っ伏したキンジとその背中に突っ伏した亜瑠がいた
まるで親亀の上に乗った子亀だな

「どうした二人とも?」
「アリアが俺の分の飯まで食いやがったせいでアルとわけあって食ってた」
「つまり腹ペコなんだ」
「それで神崎は?」

二人は顔を机(キンジの背中)に付けたまま指を指した先にはウキウキしているアリアがいた……あんなちっこい身体によく二人分の飯が入ったな。

「あ、おはよう菅原。アンタ料理上手いわね」
「そりゃどうも。だが食い過ぎだ、栄養バランスが無駄になる」
「いいの、もっといっぱい食べなきゃ大き……間違えた!!お腹減ってただけよ!!」

否定があからさま過ぎて嘘丸出しだな…でも亜瑠より身長高そうだけどな

「ところでどこかで1度会わなかったか?」
「うーん、分からないわ」
「そうか…」


そんな事を考えていると小夜鳴先生の生物(遺伝子学)のテストを持ってきた

「嘘だろ!?こんな日にテストかよ!」
「普段から勉強してないからだよ」

亜瑠はキンジに言う。亜瑠は一般教養や学力だけなら学年一桁の常連だ。まぁそれ以外は残念だが

「何か失礼な事考えなかった?」
「エスパーか!?じゃなくて、お前も遺伝子学苦手だろ」
「カズに比べたら全部苦手扱いになるから!!」


俺はそのまま放課後まで授業を受け、装備科に来ていた。
勿論自分で整備改造は出来るんだが、装備科だと火薬やら何やらが割安で帰るのだ。そして改造仲間の平賀の所まで向かった

コンコン
「平賀いるか?俺だ、菅原だ!」
「ちょっと待つのだ、今いきゅっ!!」

ガン!!

何かがドアに直撃した

「うぅ〜、痛いのだ……」

頭を抱えて平賀が出てきた。
本名平賀文。平賀源内の子孫らしく、改造、整備はお手のものだ
姿が小学生に見えるのは気にしないことにしている

「何の用なのだ」

頭をさすりながら聞いてきた平賀、足元や部屋には色んな物が散らばっている

「いや、例のゴム弾と火薬と閃光弾の音響機能無しのヤツが欲しいんだが……大丈夫か?」
「大丈夫なのだ、閃光弾は1から作らないとダメだから高くなるのだ。火薬はいつもの値段なのだ」
「閃光弾は俺でも作れるから別に購入する必要は無いな」
「ま、待つのだ!!それはヒドイのだ、ズルいのだ!!」

急に焦りだしワタワタしながら頼み込んできた。どこからどうみても子供にしか見えなくなってきた……

「仕方ないな、3つだけ改造依頼の手伝うから安くしといてくれ」
「……仕方ないのだ」
「ついでにゴム弾は何発出来ている?」
「アレは武偵弾並みの値段なのだ、だから2発なのだ」
「仕方ないな」


まさかこの日購入した特殊ゴム弾を3日後に使う事は少しも予想していなかった。
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