緋弾のアリア 〜守護者とFランク武偵〜

□第7話 黒の正体
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SIDE一真


「キュー」
ナッツが餌をねだってくる、気付けば時間はかなり遅くなっていた

(理子は本当にアリア達を殺せるのか……いや、考えて答えがでるなら行動してる。一応アリアをつけるか。………!!!!!!)

「動くな!!」

現在飛行機格納庫にいるが明らかに誰かの気配がする、服部のおかげで敏感になってるな


「セイチョウシタナ」

『黒の仮面』が現れる、それを確認して向けた銃を下ろす

「なんだトキトか…何の用だ」
「ナゼジュウヲオロス?」
「何でも何も兄さんに銃は向けガフッ」

腹を蹴られた、誰にだ、兄さんにか……

「うぐ……何すんだトキ兄」
「兄だからといってお前を殺さない理由にはならないな」

仮面を外し出てきたのは整った顔立ちの兄さんの顔、しかし今は兄さんの後ろに寝ている人物だ

「何故兄さんがアルを」
「さてな、それより久しぶりに組み手といこうか」
「ちっ、どうゆうことだ?」

舌打ちをしながらも問うが兄さんの蹴りが再び腹を捉える

「がっ!…同じ場所かよ、えげつねぇな…」
「喋る余裕があるのか…」

意識が朦朧としてきた…不味いな、2発でこれか…

「そっちがその気なら」

早撃ちで兄さんの足を狙うが軽くかわされる

「足か…甘いな」

すると指を三回鳴らし突っ込んできた、目視できないほどのスピードで

「ゴフッ……」

あっヤバい……ってか指を三回鳴らすのって兄さんと遊ぶ時によくやっていたやつだぞ
じゃなくて、遊びで腹に三回もピンポイントで蹴りをいれるとか酷すぎ
だがそっちがその気なら本気でやってやる


「30%解除」

ダン!

「当たるか」

軽々とかわす、だが俺の狙いは跳弾だ

カン

「知ってる」

あぁ、予想済みだ

カンカンカンカン

「うっ!?」

兄さんがかわす事を想定して5回も跳弾させたんだよ。
そして膝かっくんの要領で片膝をつかせ跳弾中に撃ったワイヤー銃で近くにあった大きな荷物に張り付ける

「ふぅ、残念だったなトキ兄」
「ん?これか?」

ブチ

「は?」

ワイヤーを引きちぎられた……人が50人ぶら下がっても切れないだぞ

「規格外すぎ…」
「まあまあだったな、そんじゃ帰るから。あと亜瑠君も一応寮に帰しておくからな」
「待てよ、人に3発も蹴り入れといてみすみす帰すか……」
「ならどうする?」
「優姫と優那、それに夏希さんに報告させてもらう」

アルを肩に担いだ兄さんの頬に一筋の汗が流れているのが見えた

「ちょっ、それは―――」

ガコン!

荷物を積むための扉を開けると、気圧の差のせいか一瞬で外に投げ出された兄さん。
大丈夫だ、兄さんRランクだし……多分

「お前、せめて夏希には言うなぁぁぁぁぁぁぁ…」


さて、そろそろアリアの所に向かった方がいいな。
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