緋弾のアリア 〜守護者とFランク武偵〜
□第8話 そして太宰府へ
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亜瑠SIDE
「うーん」
お腹が痛い……あれ?何で武藤君が居るのさ?
「起きたか亜瑠」
「武藤君?ここは…」
「武偵校の車輌棟だ、蘭豹が連れてきてびっくりしたぞ。何でも『誰が好き好んでアホの尻拭いをするか!、それなりの地位に居るんやったら自分で処理しろや!!おい武藤、コイツ介抱しろ』だってさ」
「……覚えてないや、あっ!?キンジ達は」
少しずつ思い出した、理子ちゃんが裏切ったんだ…でもその前にキンジ達、大丈夫かな
「それと、キンジ達は今から空き島に着陸するらしい、だから亜瑠は装備科の知り合いに懐中電灯の貸し出しをしてくれないか?」
「分かったよ」
そこから一心不乱に電話し続けた。
そのかいあって飛行機は止まり、キンジ達は助かった。一真も超能力(ステルス)の使いすぎで熱くなった身体を氷を飲まして中から冷やし、助かった。
そしてキンジの病室にお見舞いに行った、その前に涙を流しながら駆けていったアリアが気になる
「ちくしょう、キンジ……お前、いま何を考えている。やめろ」
「キンジ、どうしたの頭抱えて」
キンジが頭を抱えてうんうんと唸っていた
「亜瑠、アリアが帰るみたいだ……」
なるほど、だからアリアは泣いていたのか、友達が少ない中唯一仲間と呼べる僕たちと離れるのが嫌で…
「ふーん、そうなんだ」
わざとそっけなく返す
「そうなんだって何だよ!アリアが帰っちまうんだぞ!」
「キンジはどうなのさ?」
「俺は……分からないんだ」
「まぁ僕には関係無いけどね」
「亜瑠!お前ッ!!」
キンジが怒気を纏いながら胸ぐらを掴んできた。何だ、答え出てるじゃん
「キンジ。それが答えだよね、多分アリアとキンジは似てる、だからお互いを欲するんだ。それにアリアの為にそこまで怒れる人が何を躊躇う必要があるの?」
「でも、契約はもう…」
「バカだねキンジ、屁理屈なんて得意分野じゃないの?」
背中を叩きながら言う
「あぁ、そうだ!アイツを『独唱曲』にさせるかよ!」
「キンジ!『下』で待ってるからね」
最後に駆け出したキンジの背中にそう伝え女子寮に向かった
キンジSIDE
アリアを奪取したところでロンドンの武偵局の奴らが追ってきた
「どうすんのよキンジ!」
「恩返しぐらいしてやるよ……」
「え?」
聞こえなかったアリア大声で言う
「アリア!お前は『独唱曲』だ、でもな……俺達がBGMぐらいにはなってやるよ」
「ちょっとキンジ、飛び降りれないわよ」
アリアが焦って俺にに言ったが俺は大丈夫だと言った。だってBGMは俺じゃなくて『俺達』だからな
「キンジ〜アリア〜任せてちゃんとキャッチすりゅぶっ!?」
まぁアニメみたいにビニールシートで助かったり亜瑠がキャッチ出来たりはしないんだがな。ってゆうか、亜瑠に直撃したけど大丈夫だよな…
「バカアル、ちゃんとキャッチしなさいよ!!」
「僕のこと忘れてたアリアに言われたくないよ!」
「せっかく助かったのに騒がしいな相変わらず」
「そもそもあんたがバカキンジモードなのがいけないのよ、だからあたしが常に強いキンジモードを出せるように調教してやるわ」
待て、それは色々とまずい!
「止めてくれ、それは物理的に……は可能かもしれないが、倫理的にムリだ!」
「うるさいうるさい、あたしはあんた達をパートナーにして曾お爺様みたいな立派な『H』になるの!」
「いいよ、僕は出来るだけ『H』のパートナーにふさわしくなれるように頑張る。それこそ僕を忘れないぐらいね」
「何なんだよお前ら『H』ってのは」
二人が驚きに顔を染めた
「信じられない、まだ気付いてないの!」
「探偵科とは思えないよ!」
「仕方ないわね、教えてあげるわよ、あたしの名前は」
「そうだよ、『H』ってのは」
「神崎・「ホームズ」・アリア」