緋弾のアリア 〜守護者とFランク武偵〜

□第11話 蒼の覚醒と『紫の女神』
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亜瑠SIDE

「はぁはぁ、何て強さだよ!」
「ああ、全くもって歯が立たない」

奴に銃弾が通らないのだ、関西弁の奴が言ってたようにロボットらしい

「おいおい、赤い髪の子供の方が強かったんじゃないか?」
「うっさい!、あたしは高2よ!!」
「お前はその娘と一緒に大人しくしてろ」


アリアの方が強い…ね、でもアリアは狙撃で両腕を撃たれ折れてはいないだろうが痛めて全力外だ

「それも狙撃でアウトか…お前らこれは機械だぞ、殺す気で来いよ」

ガキン!!

喋り終わったロボの頭に銃弾が当たった

「予想以上の固さですね」
「レキさん!?」
「イイネ嬢ちゃん、そうだ、殺せ!!」

レキさん、なるほどね、覚悟決めなきゃ……ん?レキさん船の奴は?

「おいレキ、船の奴はどうした?」
「船を沈めました」
「「………」」
「何か?」
「ううん、何でもない」

早い。早いよレキさん。あの関西弁の活躍少なすぎじゃない?

「亜瑠!!前だ!」

キンジの声ではっとなり前を見るとロボの右腕が見えた

ガン!

「ただでさえ弱いのによそ見すんじゃねぇよ」

腹を殴られた、何メートル吹き飛んだんだろう?……でも!

「お返し!!」

ダンダン!

砂浜を転がった後すぐに立ち上がり銃弾を放った

キィン!

一発は当たったがもう一発は外れた

「ニューナンブじゃダメかな」
「打たれ強いな、だがそんな銃弾じゃ傷しかつかん。デザートイーグルでも持ってくるんだな」

ガン!

「ぐ!!よくヘッドホンの嬢ちゃんには手加減を知らねぇのか?」

よく見れば片足に風穴が空いていた、それはアリアの役目じゃないの?

ドオォォォォン!!

「山の方だね」
「司馬達か?」
「さっきの……」

かなりの砂煙が立ち上がっていたことから、かなりの戦闘だと思われる

「激しいな司馬は…まぁいい、軽く本気出すか」
「本気?、まだ本気じゃねぇのかよ」
「残念だ、まぁとりあえずくらっとけ」

すると、ロボの右手の手首から先が取れて銃口の様なものが出てきた。ただサイズだけは銃口とは程遠い大きさだった

ドン

銃口?から弾の様なものが出てきた
え!?ミサイル!?ってゆうかRPG-7!?

「ぬわぁぁ!?」

ドォォン!!

「ほぅ、よくかわしたな。だが3人で分散するのは良くないな」
「何を!?」

ガン!!

「ぐぅ……」

鈍く響いた音源に目をやるとレキさんが木にぶつかり気を失っていた

「「レキ(さん)!!」」
「あーあ、打たれ弱いねぇ。歯応えねぇよ」


「お前、死ぬ覚悟をしろ、5秒待ってやる」

ふざけんな、レキさんは僕が守るなんてよく言えた!!。ロボなら加減無しでやってやるよ

「キンジ、邪魔しないでね。これから本気でやる」
「何言ってるんだ!?お前Fランクだろ!!」
「そうよ、危険だわアル!」
「僕のナイフ術見たことある?」

そう。僕には師匠が居るが師匠は殺人術ばかり教える師匠で師匠には木のナイフ以外使うなと言われた技
何故か他に習った事は全て忘れたり習得出来なかった。
でも相手が機械なら殺れる

「来いよ、チビ坊主」
「はぁッ!!」

駆ける、敵に向かい駆ける

ズダダダダ!!

敵の左指が落ちマシンガンが放たれる
そこで僕は弧を描く様に駆ける

「チッ速いな」
「そこだ!!」
「正面かよ!?」

正面から心臓部にめがけナイフをつきだす

「返り討ちだ坊主!!」

飛んで来る右腕の手の甲にナイフを突き立て、そこを支点に顔面に回し蹴りをする

「うぉッ!!」
「まだまだ」

すぐにナイフを抜き背後に立ち2本のナイフで首を切断する

「はぁはぁ、どうだ」
「すげぇ」
「やるわね…」

アリアとキンジが感嘆の声を漏らす
僕自身も体力と精神力がかなり削られた。なにせ首を切ってしまったのだ、ロボと分かっていても心苦しいからね



途端に絶望の声が聞こえる
「ロボだっつってんだろうが」

ガン!!

「うぐぁっ!!」
顎を的確に狙ってきた、意識が朦朧とし口の中に血の味が広がる

「がっ!?」

キンジの声も聞こえる、やられたのかな?やっぱり僕らじゃ無理だったのかな……嫌だ!!負けてたまるか


「終わりだな、まぁまぁだったぜ」

ドン!!

これはさっきのミサイル、負けるかよ!!こんなところで負けたらレキさんに、カズに申し訳がたたない



「どういう芸当を使った…」

敵の声が聞こえる

「…何が…だよ?」
「ミサイルを消したのはてめぇか?」
「知ら…ない」
「つまらん!殺す気も失せたわ」

「なら、大人しく捕まってくれるっスか?首無しサン」

「誰だ!!」

違う人の声がする方向に顔を向けると日本刀を携えた青年が立っていた

「どうも公安0課で〜す」

「公安0課だと?」

公安0課
公的に殺しが許されている『殺しのライセンス』を持つ闇の公務員
実力ならSランク上位の実力の持ち主達

「そうっスよ、山であれだけの爆発はあるし、休暇で帰って来たのにこの有り様。マジで勘弁して欲しいっスわ」

「知るかよ」
「あれ?そこに居るのって優那っスか?」
「え?…ええ」

近くに座っていたアリアが応対する

「ふーん、気絶してんのは首無しのせいみたいっスね……よし、殺ろう」
「は?寝言は寝て言え」
「そういうことは自分の右腕見てからにして欲しいっスね」

ロボの右腕が地面に落下した

「貴様いつの間に!!」

見えなかった…これが公安0課なのか…

「スクラップにはしないっスよ、聞きたい事は沢山あるっスから」
「聞きたい事だと?」
「いや、申し訳ないっス。すでにスクラップに言っても無駄でしたね」



ズシャァ!!

ロボの体は切り裂かれて鉄屑になった
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