緋弾のアリア 〜守護者とFランク武偵〜

□第14話 告白と東京武偵高校
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一真SIDE



「へ、返事はどうなんだ?」
「悪い、俺じゃ無理だ」
「そ、そう…か。理由、聞かせてくれないか?」
「お前と付き合う資格は俺に無い」
「資格?」
「俺はこれからずっと償い続けるんだ。俺のしたことは許されない。ジャンヌと付き合うことは楽しいことだ、嬉しいことだ。でも他人の命を奪った俺は幸せにはなれない、なってはいけない」

悪いジャンヌ、本当にごめんな


「お前はそれでいいのか?」
「ああ」
「……一真はもし前の事が無かったらどうしていた?」
「付き合ってただろうな、多分」
「ならこうしてくれ。次の任務が終われば返事をくれ、それまで仮彼女として…付き合うのはだめか?」
「何故だ?付き合うことにこだわる?」

わからない。フラれたのが悲しいのか?フラれたという事実を作りたくないのか…

「私は分からなくなってきたんだ、私は弱い。だから努力したんだ。理子位の努力は出来ないけど、それでも努力した。それでも…イ・ウーの底辺だ」
「それとは関係ないだろう」
「私はこのまま努力して底辺を脱せれるのだろうか?私はジャンヌ・ダルク30世だ。それは誇りだ、でもいつかそれすらも崩れてしまうかもしれない。それが怖いんだ」

「……」
「私は生きる意味が無いのかとも思った。だがこの世に生を授かった以上生きるのは義務だ。でも…このままずっと弱いままなんて、生きる意味すら見出だせなくなりそうなんだ」

「だから一緒に居て強くなりたいと?」


「違う!!ただ私に生きる意味をくれ」

「お前は生きている、とても凛々しく。そして強く」
「強くなんか無い!私は…こんなにも弱いのだ」
「いや、ジャンヌは強い。俺を諭してくれたし、生きる意味を貰った。だから、俺はお前が生きる意味を見出だすまで、俺がお前の生きる意味になってやる」

それが、俺に生きることの意味をくれたジャンヌへの恩返しだ




そして案の定シュウトに弄られた。
コイツ殺っていいか?あぁ、事情を話した時の自分が恨めしい


「んでどんな言葉で落としたんや?なんせあのカッタカタのジャンヌを落としたんやろ」
「うざい、何コイツ!うざっ!?。なんか亜瑠とかぶってるし、龍とかぶってるし!?」
「そんなん言うなや!!誰だって気になるからな」

仕方ない、シュウトを黙らす奥の手を……

「もしもし理子か?ちょっとシュウトを…
『あ、カズやん!!ねぇねぇねぇ!!どうやってジャンヌを落とし――』
ブツッ!!


あいつも同類だと言うことを忘れていた……


ガチャ!!
「切るなんてヒドイよカズやん!!。でさでさ…ジャンヌをどうやって落としたの?」

「お前の行動力凄いな!」

いや早すぎだからな、俺らの部屋階段から結構奥だぞ!!


「はぁ、何なんだよお前らは。せっかく感動的だったのによ」
「「だから、教えて(ろや)!!」」
「なんだよ、ただ付き合うようになっただけだろ!!そんな弄るなよ…」
「あ!シュウト、さっきシュウトの相棒が任務受け取っていて呼べって言ってたよ」

唐突だなぁ!?理子。嘘丸出しじゃねぇか

「マジで?惜しいけどしゃあなしやな、ほな言ってくるわ」

と言って部屋から出ていった。そしてシュウトの椅子には理子が座っていた
やっぱりアホだなアイツ


「で?本題か?」
「うん、本当にジャンヌが好きなんだね?この世で一番」
「……ああ、一番だ。少なくともアイツが意味を見つけるまで」
「一番なのって嘘だね」
「嘘なわけな「なっちーは?」……中空知か?」
「さっき少しいい淀んだでしょ?」

さすがリュパン4世?いや、さすが理子だな

「ったく鋭いな」
「なっちーの事は嫌いなの?」
「まさか?大好きだぞ、それこそジャンヌと同じ位。俺に構ってくれたしな」

そうだ、俺は自分で言うのもなんだが頭が良すぎた、そしてSランク、皆の注目を集めるのに時間はかからなかった。悪い意味で
でも、ずっと1人で練習してた。勿論亜瑠や理子とかキンジとかは居たが、中空知は練習によく付き合ってくれた(勿論見てただけ)。
中空知も俺を助けてくれた1人だ嫌いな訳がない

「だから大切なんだ、中知は汚い俺と付き合っちゃいけない。」
「ジャンヌはいいんだ?」
「違う、ジャンヌには恩返しをしたいからそうしているんだ」

俺がそういい放つと理子は数秒思考した後に男口調で言った

「ただの言い訳じゃないか、そんな理由でジャンヌや中空知を傷つけるのか?」
「は?俺は誰も傷付けずにするために…」
「お前の言い分を聞いているとジャンヌとは別れるんだろ?」

「そうだ、ジャンヌが生きることの意味を見つければ俺はジャンヌと別れる」
「私は人を殺したことがある。昔からしたことだ、罪悪感はお前とは違うだろうが。お前は重く見すぎだ」
「いや、自分の勝手で人の命を奪ったんだ。軽いも重いもない」

そう言うと口調を戻した。シュウトが帰ってくる足音が聞こえたんだろう

「カズやんは優しいねぇ〜、まぁ潰れないようにね」
「ああ」


それだけ言ってシュウトを連れてどこかに行った

理子、俺は潰れない。
全てを終わらせるまで…
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