近くて遠い〜愛〜

□僕達の初めての夜
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「ヴー。ヴー。」
携帯のマナーモードが鳴った。
メールの差出人は東藤さんだった。
慌ててメールをひらく。本文には「お久しぶりです。いきなりなんですが近くまで来てるので今から家に行っていいですか?」と書いてあった。

「!?☆$*」
あまりに突然な出来事に僕は慌ててしまった。
メアドを交換してからも、あまりメールさえしていなかった。本当はしたくても、嫌われたくなくて自分からは極力しないようにしてたのだ。

東藤さんが来る!?うちに?まだ二人きりで会ったこともないのに。
いや、無理だ。いきなり言われてもまだ部屋が片付いてない。自分自身だってよそ行きのお洒落をしていない。なのに東藤さんが来る!?

嬉しいけど、会いたいけど、それ以上に不安が大きくて、僕は…

「いきなりだしごめんなさい」

とだけ書いて返信をした。
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