鬼滅の刃

□鬼滅ショッピング
1ページ/1ページ


「もしもーし。こんばんは。今夜は月が綺麗ですね。それでは鬼滅ショッピング、今夜は鬼の断末魔と共にお送りします」

「放送ごとに大反響で売り切れ必至です。ですよねしのぶさま」

「鬼滅ショッピング、始まるよ−。まずはこの壺。職人手作り一点物。…あれ?なんかこの壺形歪んでない?下っ手くそだなぁ。左右歪んでる。あっごめんね割れちゃった。え?本気で泣いてるの?ぷぷぷぷぷっ(舌をぶるぶるさせる音)」

「おいそこ開始早々壊してんじゃないよ壺!割ってんじゃないよ壺!なんなのもう!?」




「じゃあいきなりで申し訳ないが、本日の目玉商品を紹介するぞ。大体何でもドンドコと切れてしまう素晴らしい包丁だ。ほら、トマトも胡瓜も太い電線だってこの通りだ。鍛錬すれば大岩だって切れる!ムンっ!」

「岩切ってどうするのよ。ねぇ電線切る必要あった?何に使うの?食えねえって。そもそもそれ日輪刀な。お前いい加減にしないとまた包丁持って突進されるぞ」




「しのぶちゃんあのねあのねっ!私、添い遂げる殿方が欲しいの!」

「なんともうご用意してあります。ですよね伊黒さん」

「きゃー!いいの?いいの?」

「今なら無料で鏑丸くんもついてきます」

「買っちゃうわ!今すぐお持ち帰りでも良いかしら!?」

「あ、そのまま担いでお持ち帰りになりますか?…では伊黒さん、返品されないよう頑張ってください!応援してます!」

「ねぇなんでそれが売り物になるの?なんでこの縦縞の人嬉しそうに運ばれてるの?可愛い女の子に運ばれて良いご身分だなァ!?鬼殺隊はお遊び気分で入る所じゃねぇんだよ!粛正!ねぇ即粛正!」




「俺も持ってきたぜしのぶ!見てくれこの艶々のどんぐりを!」

「すべて伊之助くん選りすぐりの一点物。見事ですねぇ…。おや。もう売り切れですか。…全部糞野郎が買った?誤配として藤の花を送りつけておいてください」

「いや売ってんじゃないよどんぐり!買ってる奴いるのどんぐり!誰だよ!」




「むー!むーむー!むむむー!」

「えええぇぇ禰豆子ちゃん俺のためかな!?俺のためかな!?この竹の切り口!つや!すごく素敵じゃない!?全部買いますいよいよ俺達結婚かなぁ!?」

「まぁしょせんは切っただけのその辺の竹ですけどね」




「紋逸もなんか出せって」

「えー…。俺に出せるのは…なんだろ。三味線とか?…ほら、初心者でもこの通り!吉原一の芸者にもなれる名演奏が出来ちまうぞぉ!」

「いや、それは善逸にしか出来ない演奏だろう。もっと他にないのか」

「辛辣ぅ!なんでいきなりお前がつっこみやってんの?ねぇなんで?」


次の章へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ