鬼滅の刃

□善逸が可愛すぎるのがいけない
1ページ/2ページ




「善逸、知っているか?」
滑らかな素肌に指を滑らせながら問いかける。
 
「…何を」
火照っていく体とはうらはらに、どこか上の空に聞こえるその声音。

「今日は良い奥さんの日らしいぞ」
勃ち上がっている小さな乳首をつん、と指先で擽る。

「…っ、何の関係がっ…」
「あぁ…すまない。…これじゃ、もどかしかったな…?」
耳元で囁いてから、今度は乳首の先端だけをぺろりと舌先で擽り、態と大きな音を立てながらじゅくりと強く吸い上げる。

「んぅっ…」
「俺も教えて貰ったばかりなんだが。11月9日のことを、語呂合わせで『良い奥さん』と言うらしい」

ちゅっ…。
音が響くように唇を合わせ、乳首に軽く吸い付いてから指先で弾く。
途端にぶわりと薫る快楽の匂い。
そして瑞々しく跳ねる体を腕の中へと抱きしめる。

「相変わらず善逸はここが弱いんだな。可愛い」
指の腹で摘まんでからくにゅくにゅと捏ねていけば、桃色の乳首がぷくりと熟れる。

「お前が散々弄くり回すからだろうが!弱いんじゃねぇわ擽ったいの!!」
そう言って俺の体を押し返そうとはしているが、その一糸纏わぬ白い肌はすっかり淫らな色に染まっている。

「本当に可愛いと思っているぞ」
くすりと笑えば、善逸からは羞恥の匂いが立ち上る。

「したいんなら、…黙ってしろよっ…」
「無理だな。…善逸が可愛すぎるのがいけない」
するりと腰を撫でていく。

「良い奥さんってことはさ。…お前もっ、いよいよ、お嫁さんを娶る気になったのかよ」
腰骨の辺りをくすぐられて、善逸の体が揺らいでいく。

「何故そんな話になるんだ。俺には善逸がいるだろう。良い奥さんと言うのは、善逸と俺が良い夫婦だという意味だな」
「…こんな真似は、そろそろ大概にしとけって…。ちゃんとしたお嫁さんを貰いなよ」
「相変わらず意地悪を言うんだな。善逸は」
くち、と足の間を握り込む。

「…んぅっ」
「ここも、本当に弱いよなぁ」
くすくすと笑いながら、勃ち上がり掛けている魔羅に指を絡ませる。

「…だからこういうのは、…気立ての良い、女の子としろって…!」
琥珀の瞳が、俺の体の下から俺を睨む。

「俺には善逸だけだ。他の誰かをあてがおうとしても無駄だぞ?そもそも俺自身が勃たないからな」
「試してもないのに、そんなこと言うもんじゃねぇわっ…!」
指先で魔羅の先端を擦りあげるたび、白い肌に朱が増してくる。
指先を抉り込めば、ぬるりとした体液がまろび出る。

「お嫁さんを貰って、…それで子ども…作れって…」
「善逸が産んでくれるのか?」
足の間を扱きながら、のけぞる首筋に吸い付いていく。

「…巫山戯んなっ」
揺れる金色の髪が、俺の頬にあたる。

「男同士でも、子どもは出来るかもしれないぞ?鬼を人に戻す薬だって作れるほどなんだから」
「…おい…お前さん…」
善逸の腕が、俺の体を押し返す。
だけど離れられない。
元より俺に手放す気など毛頭ない。
そのまま抱きついていく。

「善逸と俺の子どもなら、すごく可愛いんだろうな。善逸に似た子をたくさん産んでくれ」
本心からそう言えば、ぺしんと善逸が俺の頭をはたく。

「…巫山戯たことばかり言ってないで、ちゃんと考えろって…!」
力の入らない白い腕が、それでも俺を諫めていく。
「善逸との子ども以外は必要ないぞ。俺には」
「お前なぁっ…!」
「俺は、善逸しか抱くつもりはない。…善逸が産んでくれるのでなければ、俺には子どもが産まれない」
「………」

「他の誰かをあてがおうとしてくれるな。流石に切ないぞ。俺には生涯善逸だけだ」
「それは…」
「どうしたら心の底から信じて貰えるんだろうな」
やんわりと揉み込みながら、火照る胸に吸い付いていく。
そうして白い肌に濃い朱が刻み込まれていく様子を、うっとりと見つめる。
俺だけがこの肌に触れることを許されている。
こうして触れ、口付け、吸い付いても善逸は嫌悪の匂いを醸し出さない。
善逸は知らないことではあるが、そのことが俺にこの上ない喜びと幸せをもたらしてくれているのだ。


「何度も言っているが、俺と添い遂げてくれ。そうして全てが終わったら俺と一緒に帰ろう」
腰の辺りにも何度も吸い付き紅を散らす。
「禰豆子も善逸には懐いているだろう?お陰で最近は良く笑うようになった」
鍛え上げられた足を抱える。
善逸が本当に嫌ならば、この足を使えば良い。
その気になれば、俺なんて蹴り飛ばされればそれで終いだ。

ずっと指を絡ませていた善逸の魔羅がそそり立つ。
「善逸だって俺のことを好ましく思ってくれているだろう?」
手のひらで内腿を撫で、鼠径部をついっとなぞる。
「…こうして体を重ねるたび、俺は善逸の甘い匂いに酔いしれているんだ」
大きく両足を割開き、その間に上半身を捻り込む。
屹立に舌を這わせ、金の下生えを指先で梳いていく。
ぐちゅぐちゅと魔羅に舌を絡ませるたび、善逸の指が俺の頭に食い込んでいく。



「気持ち良いか、と聞くのは野暮なんだろうな。俺には鼻で分かるから」
「…うるっせぇ、んっ…。黙れよっ、ぁぅっ…」
抱えたままの善逸の足が、かすかに痙攣する。

「それでも聞かせて欲しいんだ。善逸の口から。気持ちが良いと。…俺のことを愛していると」
強請ってみても善逸からの返答はない。
分かっている。
今はまだ。きっと早い。
…善逸はようやく、俺の愛撫にその体を委ねてくれるようになったばかりなのだ。
「俺は、善逸が好きだ。…ずっとずっと、大好きだ」
善逸の足が震える。

…はぁ、はぁ、という淫らな呼吸を何度も繰り返し、善逸の魔羅が弾けていく。
達した善逸の体をぐんっと引き寄せ膝の上に抱きかかえる。
濡らした指を後孔にそっと這わせ、ひくつく内壁を慣らしていく。
すると寄る辺のない迷子のような腕が俺の体に絡みつき、やんわりと背中に指を立てていく。
俺の肩に顔を埋めるようにして、ぐっと唇を噛みしめている善逸の姿が愛おしい。

何度もこうして抱いているから、体の方は随分素直な反応を返してくれるようにはなってきた。
それでもまだまだ善逸自身の気持ちは俺の気持ちに追いついてはくれない。



「この前言っていた甘味屋だが、明日にでも行ってみないか」
善逸の首筋に吸い付きながら、挿し込む指を二本に増やす。
「小物屋でも覗きながら、2人でゆったりと町を歩こう」
ふくりと舌先に触れるまろい頬を唇で食みこむ。
「お前はっ…、町中の猥雑な匂いが苦手だって言ってただろうが…!」
俺の唇を避けるかのように体を反らしたりするから、その胸を吸い乳首をしゃぶる。

「…やぅっ…!」
軽く歯を引っ掛けて扱いていくと、甘い声が鼻から抜ける。
艶めかしく熟れた乳首を強く吸い上げれば、更に一層甘い声が部屋に満ちる。
男にしてはやや高い声。掠れたその高音が俺の情火を燃えさからせる。

ぶるりと震える善逸の背中を、震えにあわせて撫で上げる。
それからもう片方の乳首にも同じ刺激を与えていく。
何度食んでも善逸の体は甘い。
こうして睦み合うたび、善逸の甘い匂いに俺の匂いが混ざりあう。
それが堪らない悦楽であるし、俺を尚も深い愛慾へと溺れさせていくのだ。


善逸の両膝を抱える。
すれば善逸の震える腕が、俺の首筋に確りと巻き付けられていく。
あんなに口先では抵抗をしてみせるくせに、その実俺からの誘いが拒まれたことなど一度も無い。

膝の上に抱え上げ対面で抱き込むように腕の中に包んでみせれば、善逸は何時だってこうしてしがみついて来てくれる。
だから俺は、この体位で善逸を抱くのが一番興奮するのだ。

濡らした指で慣らした後孔へ、俺の屹立を押し当てる。
そのままゆっくり、抱えた足ごと善逸の体を落としこんでいく。


「…ぁ、ん…」
俺の首筋に巻き付く善逸の腕に、力が込められていく。
善逸の肉襞が俺を全部飲み込んだのを確認してから、膝を抱えていた腕を離し善逸の腰を抱き寄せる。
固く引き結ばれたままの唇をとらえ、舌で歯列を割っていく。

「…ん…」
善逸の口元から、抜けるような甘い声がする。
ゆっくり舌を絡ませて、軽く吸い上げて。
そこが馴染んできたのを確認してから、善逸の体を突き上げるようにゆっくりと抽挿を開始していく。
ぐ、ぐ…、と奥深くまで腰を進めるたび、とろりとした熱が俺の魔羅を包み込む。
綺麗に色づく白い肌。
次第に堪えきれなくなり、がつがつと激しく腰を蠢かす。
上へ上へと突き上げれば、善逸の腰ががくりと揺れる。
あわせたままの唇から、甘い甘い吐息が漏れていく。
次へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ