鬼滅の刃

□煽られ炭治郎の憂鬱
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ぐちゅぐちゅという指の音。
炭治郎が俺の体に吸い付く音。

…羞恥と恐怖で泣き出した俺がたてる啜り泣きの音。

「ゃ…やだ…炭治郎…もうやだよぉ…」
いくら泣いても炭治郎はやめない。

「…ゃあぁぁぁ…?!」
衝撃が体を襲う。
挿し込まれた炭治郎の指が、ぐりりと俺の中を抉る。

「…ここか?善逸は、ここが気持ち良いんだな…?」
荒い息を吐きながら、炭治郎が笑う。
ぐりっと指が動くたび、俺の口から出したこともないような声がまろびでる。

「っ…、やっ、やぁぁぁんっ…!だ、だめぇっ…、ゃめ、炭治郎っ…お願いだから…っ…、くぅんっ…!」
完全に勃ち上がった俺のそれから、温かな雫が垂れる。
「抜いっ…、抜いてぇぇぇっ…!」

「そんなことを言っていても、余程気持ちいいみたいだぞ。…ほら、見えるだろう?善逸」
ぐいっと腰を抱えて持ち上げられ、俺の目の前に自身の屹立が晒される。

「俺の指に吸い付いてきて離さない。…相当に感度が良いんだな、善逸の体は。…あいつが言っていたように」

熱い息を吐いているのに、その声音は完全に冷えている。

「…かけをしようか。善逸」

「くぅぅぅんっ…!」
更に抉られ、より熱い雫が垂れる。
体の中に篭った行き場のない熱が悲鳴をあげている。

「…このまま善逸が我慢できたら…、そうしたら、俺はあいつのことを追わない」
「…ぇ…」
「善逸が達してしまったら…俺はこの足であいつを殴りに行く。…あぁ、それよりもそのまま殺してしまった方が良いな」

…炭治郎が…あいつを殺す…?
その言葉はひどく俺を怯えさせた。

勃ったままの性器を、炭治郎が指の間に挟み込み扱き上げていく。
「このまま…。達することなく我慢できたら…。善逸は自分の部屋へと帰って、そのまま寝てくれて構わない」
その先端を、ぐりゅりと指の腹で押さえられていく。
「でも…。もし、我慢できなくて善逸が達したら…。俺は今から、あいつの首を切りに行く…」
「…な…なに…たんじ…」
思わず瞳を見開いていく。

くちくちと、濡れた指を俺の後孔に挿し込みながら掻き混ぜている。
「でも善逸が…。体を張って庇うって言うのなら、考えてやっても良い」
「…体…?」
「そう。善逸が、俺のすることを全部受け入れて…。それでもこのまま達することがなければ…。…善逸が我慢できたら…」
べろりと舌を出しながら、見せつけるように俺の胸を舐めていく。
「どうする…?」
「…どう…って…」
「善逸が受けないと言うのなら、俺はこのまま日輪刀を持って出て行く。…どうする…?」
「そ…んなの…」
「どうする…?」
にこやかに笑いながら、炭治郎が俺の手首の拘束をほどいていく。

 
「はい。…このまま部屋に戻っても良いぞ?そうしたら、俺は出掛ける。でも…」
震えている俺の唇に、ちゅくりと唇を重ねあわせる。

「もしも善逸が俺の相手をするって言うのなら…。その手で、自分の両足を持ち上げて、大きく両足を開いて…。俺に、その可愛いお尻の奥の奥までを見えるようにするって言うのなら…」
楽しそうな声とは裏腹に、昏い昏い笑み。
「善逸次第…。どうする…?」

 

 ―…炭治郎の言っていることは…、嘘じゃない…。
それだけが音でわかる。
思考が進まない。どうしたらいいのかさえわからない。
―…だけど…。
―…炭治郎が、あいつの首を切ることだけは、絶対に駄目だ…。


 
頭の中で轟音ががんがんと鳴り響く。
「ほら。早く。どっちか選んで…?」
乳首をぐりぐりと揉み扱きながら、炭治郎が笑い続ける。
震える腕で、両足を持ち上げる。
炭治郎に良く見えるように。

―…こんな男の体を見たところで…。炭治郎にとって、なんの役にも立たないのに…。
そうは思っていても、羞恥の気持ちは拭えない。
涙が浮かびあがる瞳が、視界を滲ませていく。


「…そっちを選ぶんだな…?じゃあ…しっかり我慢しているんだぞ…?俺も、もう遠慮はしないから」
まるで知らない人物のような顔をして、炭治郎が足の間に顔をうずめる。
そのまま、俺の屹立に舌を絡めてびちゃびちゃと音を立てて舐め始めていく。
「く…ぅ…!…う…ぐぅ…」
足を持ち上げる手に力が入らない。
下半身に力を入れて置かなければ、すぐにでも達してしまいそうだった。
その間にも炭治郎は、ぬちゃぬちゃと唾液を絡めながら先端を飴玉のようにしゃぶっていく。
「は…ひっ…!ひぃあぁぁ…」
それだけではない。にぎにぎと、陰嚢を揉みこまれていく。
「んぁっ…!ぁぁあっ…!」
じゅるじゅると音をたてながら、俺の屹立を喉の奥まで全部飲み込んでは、音を立てて吸いしゃぶり込んでいく。
涙と唾液が次から次へと零れていく。
顔中がぐずぐずでみっともなくなっている。
それでも必死に力を込めて堪えていく。
きっとあと少し。
ほんの少し我慢すれば、きっとそれでいいのだ。
それだけを希望に持って、がくがくと揺れる足を抱えあげていく。



「結構頑張るなぁ、善逸は」
楽しそうに炭治郎が乳首を摘まむ。
「…も…、いいだろ…」
息も絶え絶えになってくる。
「だから…、も…、たん、じろは…いかな…」
はぁはぁと乱れる呼吸が俺の言葉を不明瞭にさせていく。
零れた唾液が頬を伝っていて気持ちが悪い。

 

「何を言っているんだ?まだまだこれからだぞ、善逸」
軽い口調でそんなことを言われて固まってしまう。
こんなに我慢したのに。
体の奥に熱が籠って苦しいほどに、俺は耐えてみせたのに。
炭治郎がこれ見よがしに俺の性器を下から上へと舐めていく。


「じゃぁ…。ここはどうだ?善逸の良いところを、もっともっと探してあげよう…」
炭治郎の指が、再び俺の孔の中へと侵入する。
熱い熱い指が、粘膜を刺激していく。
ほぐされていくそこが、炭治郎の指を深く深く吸いこんでいく。
何度も抜き挿しされ、敏感な粘膜が悲鳴をあげる。
ぐちぐちと音を立てて掻き混ぜられていくそこが、次第に火照り熱くなっていく。
「…や…やめ…」
気持ち悪い。
そんなところをこんなにも触られるなんて、俺は一度も考えたことがなかった。

「ほら。もっと足を開いて」
ぐいっと押されたその瞬間。
「ひぁぁっ…!だめぇぇぇっ…!!」
自分の体がびくびくと、まるで雷に打たれた時のように震えていく。
孔の奥。
こりこりとしたそこに炭治郎の指が当たった瞬間、感じたことのない衝動が頭の先から足の先までを覆い尽くしていったのだ。
「あぁ。ここか?…すごいな。先端からも、さらさらの雫が漏れ出しているぞ?」
「駄目っ……!や…めっぇぇっ…!」
足を持ち上げることさえ出来なくなってくる。
その場所を擦られるたび、体が感じたことのない快楽に貫かれてしまうのだ。
「このまま達してしまえばいい」
今にも溢れてしまいそうな屹立に、熱い炭治郎の舌が絡み付いていく。
「あふっ…!ひぅぅっ…!!」
背筋がぞくぞくと震えていく。
もう何も考えられない。
「どうだ善逸…。両方同時に責められる感覚は」
炭治郎の熱い指がこりこりと後孔を刺激しながら、他の指で孔の周りを擦り続ける。
性器に絡み付いた舌が、じゅぷじゅぷと淫らな音を立て続ける。



「…あぁぁぁあぁあっ…!!」
ぷしゃぁっと先端から飛沫が迸る。
腰も足も全身ががくがくと震えていく。
「ははっ!我慢できなかったんだな、善逸」
笑いながら、炭治郎が俺の足を持ち上げる。
「あ…あぁ…」
涙も唾液も溢れ出して止まらない。
ずっと高め続けられていた体の熱を放出するように、先端から溢れる体液が止まらない。
力の抜けた体を起こすことさえ出来ないまま、炭治郎のなすがままに体を弄られ続けていく。


「じゃあ、次は俺の番だな。挿れるぞ?善逸…」
炭治郎が俺の両足を持ち上げる。
「ぇ…」
言われた言葉の意味を理解できない。
「な…に…」
助けて欲しくて、炭治郎に向かって手を伸ばす。
だけどその手はそのまま空をさまよう。
うっそりとした微笑をたたえたまま、先ほど散々弄られた孔に、熱い何かが押し当てられる。
「は…ふ…ぅ…?」
当てられた熱が何なのだろうと体を捩じろうとしたそのとき。
 ずぷずぷと音をたてながら、俺の体が引き裂かれていくような痛みを感じた。
「…はっ…はひぃっ…!」
その衝撃に体が押しつぶされていく。
炭治郎の腕が、俺の腰を抱き込んでいく。
「善逸の良いところを、たくさん擦ってあげよう」
ずんずんと侵入していくそれが、俺の中で体積を増していく。
「…ほら…ここ…。こりこりって当たってるのが、わかるか…?」
確かに痛いはずなのに、そこを擦られると頭の芯が痺れていく。
 先ほど大量の雫を吐き出したばかりのそこが、その刺激に押されるかのように首を持ち上げていく。

「ゃ…っ!だめぇぇぇっ!!」
「駄目じゃないだろう?…気持ち、良いんだろう…?」
にゅぷにゅぷと音を立てて抜き挿しされるそれが、内膜を捲りあげていく。
侵入してきたその先端が、こつこつと敏感なところを擦り続けていく。
「ほら、わかるだろう…?今、俺の先端にこつんッと当たっただろう…?」
「ひゃっ…はひっ…!!ひっ…!」
再び勃ちあがりかけた性器を握られ、奥の方まで抉られて、もう言葉が出ない。
揺さぶられ続けた体が、一層頭の中を真っ白に染めていく。

「ん…。俺もいきそうだ…」
熱い息を吐きながら、炭治郎が自身の唇で俺の唇を塞いでいく。
「ん…んんんぅぅっ…!!」
どろりとした何かが、俺の中に吐き出されていく。
「…とても良かったぞ、善逸…」
濡れた熱い指が、俺の乳首を捏ね繰りまわす。


「…もう一回…。善逸の中は気持ち良すぎて、一度では満足できそうもない…」
炭治郎が俺の体を俯せに寝かせていく。
もう何も抗えない。
持ち上げられるまま、腰を浮かせて炭治郎の眼前に差し出していく。
ゆるゆると反応している性器が痛い。
そこを、炭治郎の指が絡め取っていく。
「すごいな…。善逸のここ、柔らかくてとろとろになっているぞ…」
俺の乳首を爪で弾きながら、炭治郎がせんだってと同じように、俺の尻をむにっと熱いもので割り開く。
濡れたそこが、まるで自ら吸いつくように、炭治郎のそれをぬぷぬぷと飲み込んでいく。
「…きつい…。善逸の中は、最高に気持ちいい…」
はぁはぁと荒い息を吐きながら、炭治郎が俺の背中に舌を這わせる。
「ここが…、俺ので広がっていくのが…わかるか…?」
背後から耳朶を舐められ吸いつかれ、がくがくの腰を貫かれ、もう言葉も出ない。
「…はっ…はっ…」
犬のように舌を出しながら、短い呼吸を繰り返すことが精一杯。
「善逸のここ…。雫が出てるのが分かるか?気持ちよさそうにひくひくしている…」
自分が達しているのかいないのか、それさえももうわからない。
「太腿も…。今は濡れていて、それもまたいやらしくて良い感じだな…」
ぜぇぜぇと呼吸が浅くなる。
「すごい…。締まるな…。搾り取られる…」
上気した声で、炭治郎が俺の内部を掻きまわし続ける。
乳首をぎゅうぅっと摘ままれて、高められた俺の性器が再び白濁を飛び散らせていく。
「やっ…あぁぁぁぁっ…」
びくびくと震える腰。
粘膜を擦られ突き上げられる快感。
涙も唾液も、汗までも。
全身が体液にまみれていく。
「ぐっ…!俺も、出そうだ…!」
「あっ…!ゃぁあぁぁぁっ…!!」
擦りあげ続けられたその孔から、どくどくと熱い体液が漏れ出していく。
挿し込まれたままのその隙間から、ぴゅるぴゅるとどろりとしたものが漏れ出していく。
「あぁ…。善逸の中は、本当にすごいな…」

感嘆とも呆れともつかない声で、炭治郎が俺の耳に囁き続ける。
「ずっとこうして抱いていたいけど…。もうそろそろ、俺は出掛けてくるな」
「ふ…ぁ…ぁ…」
頭の中が壊れていく。
何もまともに考えられない。
その間にも、ひくつく孔からとろとろの何かが零れだす。
ふるふると震えている性器の先端からも、熱い粘液が染みだしている。
びくんびくんと時折跳ねる体が、自分のものではないかのように熱くなっている。



 
「…約束だからな…。善逸、結構あっさり達してしまったから…。じゃあ行ってくる。帰って来たらまたしよう」
「…まっ…」
手を伸ばす。
それは駄目だ。
ぐちゃぐちゃの頭でも、それだけがわかる。
「…どうして?善逸の体を、あいつは散々弄んだんだろう?」
「な…にを…」
「…今みたいなことを、ずっとされてきたんだろう…?」
「されて…ない…」
「え…?」
「あんな真似…、されてない…」
「あれだけよがってたくせに…。嘘をついても俺にはわかる」
「嘘じゃ…ない…」
「…本当に…?」
炭治郎の眉間にしわが寄る。
「確かに…嘘の匂いはしない…。もしかして、本当に初めてだったのか?」
「はじ…?」
「そうか…。妊娠しそうなくらい中に出してしまったが…」
「…俺は…男だぞ…」
「知っている。散々舐めたし弄ったし」
手を伸ばす。
今度はその手を、炭治郎の大きな手のひらが握り込む。
「本当に…。善逸の体を抱いたのは、俺が初めて?」
「そ…うだ…」
唾液と涙でぐちゃぐちゃの顔で頷く。
力の入らない体は、持ち上げることさえ出来ない。
「そうか…」
炭治郎が、ほぅっと息をつく。

 
そのまま唇を強く押し当てて舌を吸い上げる。
熱い指を、どろどろに濡れている俺の孔の奥まで突きたてる。
「ん…んんぅっ…」
ぐちぐちと嬲られて、体がまた熱を帯び始めていく。
何度も達したそこが、とろりとした体液を新たに滲ませていく。

「だったら、帰ってからまたしよう…。初めてでこれだけ感じるなんて、本当に善逸は素質がある…」
先端に滲んだ体液ごと、性器をぐりぐりと指先で押し潰される。
「待っていてくれ。感じたことのない悦楽を、善逸に教えてあげるから…」
「ひゃぁぁぁっ…!ふっ…ひっぁぁぁ…」
もうこれ以上何も出ない。
それなのに、まるで達したかのような快楽が体中を駆け巡る。
びくんびくんと跳ね続ける体を、炭治郎が撫で擦っていく。
「すぐに、帰るから…。そうしたら続きをしよう、善逸…」
やんわりと微笑んだまま、炭治郎の姿が扉の向こうへと消えていった…。


 


 


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