【改訳】聖剣伝説3(移転)

□第4話
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 大きな大樹とその太い根に刺さる一本の剣、そしてその周りを不安げな表情で飛ぶ4人のフェアリーたち。
 その中の一体が言った。
「このままじゃ、マナの樹が枯れちゃうわ」
「早く聖剣を抜く勇者を見つけないと」
「でも、どうやって?」
「光の司祭様に聞いてみてはどうかしら?」
「そうね。そうと決まれば、早く行きましょう!」
 フェアリーたちは大樹の元を飛び立ち、現世へと向った。しかし、その途中、一体のフェアリーが苦しい顔をし始めた。
「ハァ、ハァ。私はもうダメみたい」
「何言ってるの。下界はもうすぐよ。頑張って!」
「ハァ、ハァ、ハァ。もうダメ、私の分まであなたたち頑張って…」
 そういって一人のフェアリーが力尽きた。そして程なくしてもう一体、二体……。そして、最後の一人も苦悶の表情を浮かべたが、再び力をみなぎらせ飛んでいった。

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