12/03の日記

19:07
春乃咲香へ
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祝作品が出来上がりました!!
捧げ物のあとがきにも書いたのですが、シリアスになってしまったのでここで明るいのを捧げます!!


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人通りが減ってゆく夕方の下校道。

「なあ、彰子。クリスマス会のお菓子、なに作っていく?」

今時珍しい長髪を後ろで一突きくくった少年が傍らの少女に問いかける。

「私は、チーズケーキかブラウニーかしら」

「やっぱり彰子は料理上手だからいいなー。俺なんか一番良くてクッキーかおにまんじゅう…」

肩を落とす少年を、彰子と呼ばれた少女は励ます。

「ブラウニーとかはレシピ道理に作れば昌浩にだってできるわ」

今度、教える?

と尋ねる彰子の手を昌浩は弱々しくとつかむと「おねがいします…」と消えそうな声で言った。

しばらく夕焼けの中を歩く。

すると突然昌浩があっと、小さく声を上げた。

「どうしたの?」

「電車の時間、ヤバいかも」

「言われてみれば…」

「急ごう、彰子」

慌てて駆け出す彼の背に続き彰子も走り出す。

二人の静かな下校時間はいつもこんな感じ。

静かで、あっという間。

けれど、何物にも代えがたい大切な刻。



☆コメント☆
[春乃咲香] 12-06 22:37 削除
和やかなお話、ありがとうございました♪昌浩と彰子のちょっとした日常会話がまた可愛いです(^〇^)お二人が作ったお菓子が食べたくなりました(笑)
また、これからも見させていただくと思いますので、よろしくお願いいたします!!
今年もあと少しですが、お体には気をつけて下さいね(〃^ー^〃)

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