Short story

□おかしな帰り道
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『赤司 今日は早く帰らないんだな』

今日は20時まで練習があったためみんな帰りが遅くなる
が、赤司はなぜかもっとおそくまで練習していた
まあ明日は休みだからいいが
あの赤司征十郎が遅くまでいるのは珍しい

「なつきか…まだ残っていたのか?」

『それはこっちのセリフだよ
いつもなら体が冷える前にさっさと帰れって言ってる赤司が残ってるんだからさ
ちなみに私は用具の片付けだからな?』

「あぁ 分かっている」
といった赤司はなぜか寂しそうなそんな目をした
いつもは無表情なのにおかしい片付けが終わり帰り支度をしていると赤司も終わったのかこちらへ来た

『赤司、親に怒られないのか?メールをしてるようには見えなかったが…。』

「今日は居ないんだ…
居ても居なくても一緒だけど」
『そ…そうか』
何を思ったか私は赤司に家に来ないかと言っていた
今日は私も赤司もおかしい気がする
赤司も赤司で私の手をとって歩き出している

「なつきの家はこっちだったな?」

『え…あぁ…うん。そう』

「…初めてだよ
親がいないときに家に来ないかなんて言った人」

『まあ…そうだよな
そんな人いないもんな』

「あぁ…でも…ちょっとうれしい。」

『………え?』
うれしい?やはり今日は二人ともおかしい日なのかもしれない

「親に注意されるんだろ?
さったと帰るよ…なつき」
少し笑った赤司がいた気がした








END




「なつき?
着替えとかあるのか?」

『あるよ
青峰が良く来るからさ』

「泊まりにか?」

『そうだけど
…どうかした?』

「いや
(大輝の服を借りるのは…少し抵抗がいるがそれよりも
アイツがなつきの家にな…幼なじみだとしても注意しておくか)」

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