Short story

□近くて遠い
1ページ/1ページ


………………情けな無い
本当に情けな無い

今日は僕にとって親よりも大切な人が見ている試合なのに


会場がざわつく
それは僕が相手チームに点を入れたがら

「僕がいつ気を抜いていいと言った?

試合はまだ終わっていない
一時差をつけたことで緊張感がゆるんだか

たかだか数ゴール連続で決められた程度で浮き足だったのがいい証拠だ


もっと僅差であればこんなブザマな姿をさらすことはなかったはずだ


ならばいっそ差などなくしてしまった方がマシだ

少し頭を冷やせ
……だが
もし負けたら好きなだけ僕を非難しろ原因は今の僕のゴールだ全責任をおって速やかに退部する」


……なつき…これはもう決めたこと
君が今この上から観ていることは知っている
僕が今からこんな事を言ったら君はどうするのかな

「……そして罪を償う証として両の眼をくり抜いてお前たちに差し出そう」

そして僕はなつきのいる方を見ていった

「見えなくなっても大丈夫
そこに君がいる限り僕はずっと君の側にいるし
君がはっきり見えてるから(ずっとね)」

なつき 君が今何を思っているかはわからないだって僕が唯一分からないのが君だけだから、でも君なら答えてくれるよね君にとっての絶対は僕で
僕にとっての絶対は君「なつき」なんだから


眼はあっても無くてもずっと見てるから end



『赤司
人がいる場所で良く堂々と言えるなっ!』


「良いだろ?
その方が僕にとって都合が良いなつきは僕のだって
あの時からずっと僕のだって言えるから
それに僕は離れないから
(何があってもなつきから離れてあげないそれが僕)」

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ