めだかボックス☆ストーリー☆

□『好きっていうぜ 』
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『善吉ちゃーん★』

僕は球磨川禊。
箱庭学園、生徒会副会長である。そしてさっき僕が言葉にした
男の子の名前は人吉善吉ちゃん。

善吉ちゃんは生徒会庶務で,いま沢山のプリントの山を一人で残って
片付けてたらしい。
生徒会室は僕と善吉ちゃんの二人しか居ないようだ。

生え際は黒く、クリーム色の綺麗な善吉ちゃんの髪をなでてみた。

「・・んだよ・・。」

『いやん!善吉ちゃん怖いよ!でもそんな善吉ちゃんが大好きだぜ!!』

なーんて薄っぺらで嘘っぽくて冗談半分で言ってみた。
・・・が予想外の反応が返ってきた。

「・・・・・・」

黙って俯いて赤面してる善吉ちゃん。
こんな善吉ちゃんをからかうのが大好きなんだ。

いやいやこれはほんとうだぜ?

薄っぺらでも、冗談半分でもない、本気全部だ。

『ねぇー善吉ちゃんー』

「だあー!お前はなしてえんだよ!!////」

『わあー!善吉ちゃん顔真っ赤だよ??』

知ってる。
君が恥ずかしいと大声で騒ぐことも、僕が君に対して恋愛感情を抱いてるのも知ってる。
でも、可愛い君が、格好いい君が、優しい君が、強くて弱い君が、

悪い__。僕に、混沌より這い寄る過負荷の僕に恋をさせてしまったんだから。
なーんて、恋愛小説の主人公みたいに僕は、華麗に、綺麗に、美しく恋なんてしない。

僕はただの子供のわがまま、大人の独占欲が強いらしいようで___

「うるせえっ!////」

『ふふふ、じゃあその仕事手伝ってあげるよ。』

本心を伝えればきっと気持ち悪がられてしまう。
だから格好良く見せようと、括弧をつけて話すんだ。

でも、この先きっと永遠に括弧を外す事はないと思う。

「君の事以外ではね?」

「ん・・・?なんか言ったか??」

『んーんなんでもないよ?さっさと仕事終わらせてゲーセンでも行こうぜ??』

「まだ遊ぶのかよ・・・。」

『うん!大好きな善吉ちゃんとなら何千年でも遊んでいられるよ!!』

「////〜〜もういいからさっさと仕事終わらせるぞ!!」

『はーい!』

僕はいつもより元気な声で返事をして、文字の海が漂っている数十枚のプリントに目を落とした。

でも何より君と話してることが一番幸せだったりするんだぜ?善吉ちゃん___。




『やっと終わったねー』

「でもお前三枚くらいしかやってねえよな・・?」

呆れたようにいう善吉ちゃん。
その横顔さえも愛おしく見つめてしまうのは惚れた弱みだろうか?

どこまで行ってもぼくは勝てないなあ・・・。

「じゃあこれ職員室に提出してこようぜ?」

『うん!そうだね』

職員室は、一回の昇降口のすぐ隣にある。
生徒会室は2階だから、すぐ隣の階段を降りればすぐだ。

『ねえ、善吉ちゃん』

「んー?なんだよ球磨川。」

そう善吉ちゃんは僕の事を球磨川って呼ぶんだ。
特別に、禊とか、禊ちゃんとか呼んでくれない。でも僕の中で君は特別だから

皆とは違って君を名前で呼ぶ。
でもいまはそんなこと関係ない。

『善吉ちゃんってめだかちゃんの事好きなの?』

『気持ち悪いって思うかもしれないけど、僕善吉ちゃんのこと好きなんだ。』

『今すぐ抱きしめて、ほかの誰にも触らせたくない』

「着いたぞ、ほらプリント貸せ、渡すから。」

なんて悲劇の主人公ぶる僕。
こんな事、言えるわけねえだろ? 偉そうに言うことじゃあないか。

僕ってどんな所でも負けっぱなしだなあ・・・。



好きだよ。

すきすき・・・・。

好きったら好きなんだ。


「絶対僕の虜にしてあげる」

この言葉なんて善吉に届くはずもなく_____。
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