ぷよぷよss
□魔物ノ過去
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〜回想〜
今から××××年前_____。
これは私と女神が出会う前の話・・・・
私はこの時代で人間共に魔物と恐れられていた。
私は別に人殺しが好きなわけではないが容姿で怖がられていたのだろう。
別に人間共と交流したいとかそんな事も思わなかったから森の深くに城を構えていた。
そして月に1回くらい変装して町に下りて、本を買いに行ってた。そしてこの生活に満足していた。
そして彼女と・・・女神と会ったのは本を買いに行った帰りだ。
いつもどうり本を買って、たまには外で読んでみたい出来心からだ。
森の近くに広い花畑があるのだ。私には似合わないだろうけど、そこの老木に寄りかかって本を読む事に決めた。
今日買った本は、天使が人々に幸せを届けるという本だ。
古典的な話だ。と苦笑してしまうがその本になぜか熱中してしまった。
そして私は読みつかれたからだろうかそれとも花畑の穏やかな空気に和んでか、眠ってしまったようだ。
飛び起きるとあたりは薄暗くなっていた。
薄暗さの中で月明かりが花達を照らし美しい光景だ。
となりで誰かの声が聞こえた。
声から少女というよりは女性だろう。振り返らずそのまま・・・・
魔物「貴様なぜそこにいる・・?」
少女「親切な女の子にそれは失礼なんじゃないんですか??」
少女は私の膝元を指差す。
私の膝には見慣れない黄色のブランケットがかけてあった。
魔物「ふん。この程度で親切だと?笑わせるな」
私は吐き捨てると本を片付け立ち上がった。
少女「どこ行くんですか?魔物さん??」
魔物「!」
私を魔物と分かって話しかけてきた者は初めてだな・・・。
魔物「私を魔物と知って話しかけてくるなんて殺されたいのか?」
少女「あなたを見たばっかりの時は怖かったけれど寝顔見たら人間となんら変わりは無いと思ったんですよ」
魔物「ふん・・・。」
私は馬鹿馬鹿しいと思いながら自分の城に向かって歩き出した。
少女「魔物さん!明日もここに来てください!いい物差し上げますから!」