小ネタ・単独SS其の2

□ダイヤ交換カードと進化事情と鞄の中身の狂想曲
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鞄の中は個室になっていて、ゆったり過ごせる作りになっている。
カードの収容数が増えると部屋が狭くなるのが困るけど、そう問題ではない。
合成素材用にある程度余裕を作ってあるからだ。
出しっ放しだった本を棚に戻していると、ノックの音。久し振りに聞くシェムハザの叩き方で嬉しくなる。

「シェムハザ、散らかってるが入ってくれ」
「アザゼル様、本好きなのは相変わらずですね、お邪魔します」

ワインと摘まみを持っている、律儀な奴だ。
変わっていなくて安心した、先にキラキラになられたのは悔しいけど。

「ここ(鞄)には魔王の私達も居るのですね」
「ああ、マスターが魔王に惚れ込んでてね、大天使の俺達が出た事にもに大喜びだよ」
「アザゼル様は魔王も貴方も大事にされてるとは感じてましたが、そう言う理由でしたか」
「お前もだろう?」
「貴方の副官キャラだからですよ、私だけなら全然」

謙遜されたが、そんなもんだろうか?
俺よりシェムハザが魔王・大天使共マスターの役に立つだろうに。
テーブルの本をあらかた棚に戻し終えたので、用意していた摘まみと酒を並べ呑み始める事にした。
シェムハザ持参のワインと摘まみが絶妙に美味い!
特にこのワインが堪らない!!どこのだろう?
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