小ネタ・単独SS其の2

□鞄の中の狂想曲(魔王編)
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飲み物を勧められ、よく冷えたそれを飲み干した。
暫く他愛ない会話をしていたが、不意にくらりと視界が揺れる。

「…シェムハザ…また…なんか…した…か…ッ」
「お前やっぱり効きが良いよなソレ。相性良いと色々凄いらしいから、羨ましい限りだ」

ソレ?…効きが良い?…ぼんやりした頭で考え、ある物が浮かんだ。
最悪だ、イベント開始から相手してなかったから、絶対抱き潰される…酷い目に遭わされる。
そう思いながらも、ゾクリと期待めいたものを覚え震える自分、いつからこうなってしまったんだ、俺は…。

「何だ?もう身体は期待してるのか?」
「ちが…う…くッ…あッ…」
「強がるな、触って欲しいんだろう?こんな風に」

シェムハザの腕が伸びてきて、服の上から肌をなぞり始める。布地越しにも芯を持ち立ち上がったのが分かる胸の飾りを、布地ごと摘まみやわやわと刺激し始めた。

「あんッ…やッ…」
「嫌じゃないだろう?ああ、布地に擦れるのも悦いんだ…ほら、こっちも…」

いつの間にか後ろに回っていたシェムハザに、布越しに厭らしく撫で回され、無意識に胸を突きだし更なる刺激をねだるアザゼル。
その姿を見下ろすシェムハザの瞳には妖しい焔が揺らめいていた。
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