小ネタ・単独SS其の2

□緩衝地帯
1ページ/2ページ

瑠羽

→プロローグ
被害者其の一実はラハティエル


仕事だから仕方がない、だけど単独は危険だな、これ…

『こんなのが存在するなんて一言もなかったじゃないか!?
誰だよ、前にここの調査した奴は!!』

内心毒づきながら応戦しようと構えるも蔓だか蔦だかが届く限界から外れたのか襲ってくる気配はない。
明らかに植生が異なるソレ、報告して注意勧告だけやれば大丈夫だろうと判断し一旦戻る事にした。

天界、緩衝地帯の定期調査の報告をしたラハティエルはアレが何かを知った。
上からの説明では、あの妙な植物は魔界側のセキュリティ関係で試験設置(定期的に移動させて実用向けに改良中らしい)してる植物らしく、仮に捕まってもあちらが助けに来るのだとか。

『先に言えよ…かなり怖かったぞアレは』

緩衝地帯に出向く者達に注意を促し、必ず二人以上で組んで動くように指示を出す。
救助が来る体制なら、問題ないだろう、と胸を撫で下ろしたラハティエルだった。

ラハティエルは失念していた。植物は成長するし、改良を加えられたら変化する。指示を徹底してもちゃんと機能しない場合もある訳で…
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ