鬼灯の冷徹

□violence
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「っ…ん…」
透き通るような声が
何かに塞がれるように篭る。
椅子に 太いワイヤーで繋げられ 身動きはとれない。
黒い着物は乱れきり 頭を動かす度に 美しい艶のある髪が揺れた。
「じたばた動くなよ」
少し面倒臭そうに眉間に皺を寄せて もう一度 その麗しい唇に口づけをする。
「…ぅ」
言葉を またも遮られた。
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