★ブック

□にゃんにゃんウイルス☆拡散中
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『緊急ニュースです。今このかぶき町で異様な病気が流行り始めています』

「んー?朝の占いはどうしたのよ」
坂田銀時は今日も結野アナが出る朝のニュース番組に歯ブラシをくわえながら張り付いた。
『只今次々と感染者がでています。症状は猫のような耳や尻尾が生えると言う……』
しゃこしゃこと泡を立てながら銀時はテレビ画面を眺めた。猫耳が生えるねぇ。ファンタジーすぎんだろソレいくら何でもアリな銀魂でもどーなの、と銀時は鼻で笑った。

「ん…銀時、」
がら、と寝室から聞こえた物音とともに愛しい声が銀時の耳に入った。恋人である土方の声だ。銀時はぱっと声の方に振り返った。
「土方っ、おは…」
おはようと言おうとした銀時は口を開けたまま止まった。

「おはよ、銀時…どうした?」

くぁ、とあくびをしながら銀時の前に現れた土方は黒い着流しを簡単に羽織った姿で今日もまた可愛い…じゃなくて。

黒い頭に似合う、真っ黒な猫耳としっぽが生えていた。
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