side heroine.
イタリアの本部から日本のアジトへとやってきた私達。
ツナの遺体も一緒に日本へ連れ帰った。
『…やっぱり日本でも、ボンゴレ狩りが行われてるのね…』
ミルフィオーレの手によって、次々と知り合いが殺されていく。
最強の赤ん坊と言われたアルコバレーノ達も死んでいった。
そして、また一人。
武「何だ?話って」
『…貴方のお父さんも、』
武「…そっか。教えてくれて、サンキューな」
必死に笑おうとしている武が、とても痛々しかった。
『…泣いてもいいと思うわ』
武「朱音…」
『8年前のあの日、私も泣いたもの。大分状況が違うけど…私、武の気持ちわかってるつもりよ?』
武「…朱音、悪い」
そう言って、武は私を抱きしめながら泣いていた。
私も武の背に腕を回す。
こんな状況だからこそ、私がしっかりしなければならない。
ボスを、守護者を、繋ぎ、支える虹として。
…まだ、泣くわけにはいかないの。