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□美風藍 切甘
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ボクは、恋なんて知らない。恋なんて必要ない、そう思っていた。

……だって、ロボットだから。


だけど君といると胸が痛くなる。
気持ちがあふれてきて、どうにも止められない。




これが、好きってコト。……恋ってコト。



君が、すき。
























君と一緒にいられる、最後の日まで。
心愛「藍ちゃん!!……っや、だ、…いか、ないでっ!!!」


藍ちゃんと一緒に過ごした1年間。


春に出会って、

夏にいっぱい思い出つくって

秋の夜ひとつになって



そして、冬。


私は、知ってしまったんだ。彼の秘密を。





彼は、人間ではない。

シャイニング事務所の社長、
シャイニング早乙女が依頼して作ってもらったソングロボだと言うことを。






でも、私は、彼が人間じゃなくなっても藍ちゃんが好き。


なのに、何で………




藍「心愛、泣かないで。……絶対に君のこと、この気持ち忘れないから」


心愛「……う、んっ」


藍「きっとまた、会えるよ」







バイバイは悲しいけど、また会えることを信じて。



私達は小指を絡ませた。




心愛「……約束、だよ?」


藍「うん、約束するよ。……だから、もう泣かないで」
そう言って、私達は笑い合った。

この藍ちゃんの笑顔をもう一度見られますように。



いままで、ありがとう。


………さようなら。













そして、おかえりを言えるその日まで。





「「愛を、ありがとう」」




2人の小指が、するりとほどけた。
 

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