Ryuki's Dream

□霧雨が降る森パロ
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第一話「現実」



一人暗い部屋の真ん中で、ベッドに入ることなく眠りについていたのは一人の少女。

部屋にあるのは真っ白な机と椅子。

そして本棚やテレビ。

そんな部屋の床にはたくさんの黒い文字で埋められた白い紙が散乱していて、壁にかけてある大きな時計がゆっくりと音を鳴らしつつ、時を進めていた。




『・・・うぅ・・・

・・・あぁ・・・寝てた・・・』




横になっていた身体を起き上がらせ、一瞬だけ座って物思いにふけていたのだが一度目を閉じ大きく息を吐いて、その場に立ちあがった。




『・・・よし、あともう少しだけ片付けよう』




そして机の上に置いてある赤い本の方へと近づいた。

誰のものかわからない。

アルバムのようらしいのだが、鍵が付いており開くことができなかった。








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