Ryuki's Dream

□霧雨が降る森パロ
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第二話「荷物整理」



散らばっている紙を集めるために歩きだした。


相続税の申告書。
死体火(埋)葬許可証交付申請書。
死亡診断書
死体検案書
確定申告書。


それぞれを一つの棚の中へとまとめつつ、綺麗に置いた。
全て初めてのことばかりで、でも大事なことだから。








「紅茶、冷めちゃった・・・」





たっぷりと入れていた紅茶だが、すでに冷めきってしまっていた。
一口だけコップを傾けつつ自分の口の中へと流し込んだ。
少しだけ寝ぼけていた頭に活が入りそうだった。




後少し。
別の棚へと近づき、荷物整理を行おうと棚へと触った時、小さな鍵のようなものが足元へと落ちてきた。
屈んでその小さな鍵を手に取り、思わず白色の机の上に置いてある赤いアルバムの方へと視線を向けた。




「もしかすると・・・」




ゆっくりと歩みを進めつつ、アルバムを左手で持ちつつ、右手に持っている鍵をアルバムのカギ穴の中へと入れてアルバムのカギを開けた。



ガチャ・・・



そのアルバムの中に入っていたのは、昔なつかしい写真。
まだ赤ちゃんのころの写真、両親と写っている写真。
ゆっくりと部屋の片づけのことを忘れるかのように一枚ずつめくっていた。




























「・・・あれ?」






アルバムの一部が抜け落ちているようで、間に空白のページがあった。






「・・・小さい頃のがいくつか抜けてる。」





まるでそのアルバムから削除するように写真が取られていた。
写真を張り付けるために使用したであろうものが残っていることでここに何かの写真があったことは間違いないだろう。










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