Ryuki's Dream

□霧雨が降る森パロ
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第三話「時計」





「時計が・・・」






そんな時だ。
壁にかけてあった、時計の音が止まったのは。


振り返って時計を確かめていたのだが、真っ黒になった部屋では確かめることは出来ない。

物にぶつからないよう気をつけながら、歩みを進め時計の前にと立った。
今さっきまで動いていた時計は、止まっていて、しかし複雑な作りのため、彼女では直せそうもない。






「とりあえず、今度修理に出してみよう」






ずっと使っていた時計だ。
大事にこれからも使うべきだろう。
近くに時計屋もあることだし、持っていくことは出来ないから呼んで、直してもらおう。

その後も部屋の片づけを行いつつ、綺麗になったところで戸締りをしっかりして休もうと今さっきまでいた部屋をドアを開けて、右隣にある部屋の方へと向かった。



隣の部屋は少女―龍輝の部屋だ。

本棚には高校時代の教科書やお気に入りの漫画や雑誌が所狭しと並べられ、ベッドの上にはピンク色の布団と、そんなベッドの足もとにはうさぎの人形が2体置かれていた。












枕元から見える星空は曇っていて、星一つ見えない。


今にも空が泣いてしまいそうな夜だった。















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