Diable or Ange
□切ナ
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「おー琉海!」
アイツはいつものように前の席に座って
こっちに向かって手を上下に振っている
(こっちへ来いと言うことなのか?)
それに従い私は
アイツの元へ向かった
「よう♪」
上機嫌なのかニッコニコしている
『あ、ああ』
「な、オレ
ちゃんと誰にも
秘密打ち明けてねーぞ!」
秘密……?
そんなのあったっけ?
私は記憶を思い返す。
……
…………
………………
(『あの……二人だけの秘密にしたいの…
ダメ……?』)
あ、あれか……
琉海は昨日の出来事を思い出した
(確かにああ言うしか無かったが……
思い返せば
すごく柄にもない恥ずかしいことしたな……)
「ん?お前顔赤いけど大丈夫か??」
燐は
自分のおでこを私のおでこに当てた
「んー、熱は大丈夫みたいだな。
でも、もしなんかあったらマズイし
オレの横に居ろよ。」
そう言って私の手をひき、
強引に座らせた。
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(近い……あんなことされると調子狂う)
燐は標的(ターゲット)なのに━━━━
「ん?また顔赤くなってっぞ?
本当に大丈夫か??」
また顔を近づけて来ようとする
『だっ大丈夫だっっ!!!』
私は柄にもなく大声を出してしまった