Diable or Ange
□波乱
1ページ/5ページ
琉海が居らんようなって2日
竜士は廃人の様に成り果てていた
「……はぁ、坊
琉海居らんなって辛いんはよう分かるけど何か食べんと体もたんよ」
そんな竜士を心配してか、志摩が声を掛けるが竜士は虚ろな目で志摩を見つめるだけだった
「……」
そんなん分かってる
けど……
アイツが居らんかったら俺は……
やっと想いが通じた思たとこやったのに
竜士は琉海を助けることが出来なかった悔しさで頭がいっぱいだった
「あ、そや」
それまで苦虫を噛み潰した様な顔をしていた志摩が思い出した様に言う
「明日は遊園地行くみたいですよ」
は?
何でこんなときに?
「……若先生が全員参加や、ゆうてはりましたわ」
何かよう分からんけど、と付け加えて
「じゃ、言うときましたからね
明日行かんゆうのは聞きませんから」
それだけ言うと、志摩は出ていってしまった
「くそっ!何やねん……」