Diable or Ange
□天使か悪魔か……
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人気のない場所につくと、
メフィストは
元の姿に戻った。
「……さて、あの兄弟のことですが…」
『雪男という男じゃない方は
人間ではないな?』
そう琉海がメフィストに
言うと、
メフィストはさすがといった様子で言った。
「ご名答!」
う、うるさい……
興奮するといつもこうだ……
メフィストは淡々と続けた
「奥村燐はサタンの息子です。
なので私の幼い弟になりますね☆」
!!
やっぱり……
『…お父さんはどうするつもり?』
「んー、今は様子見ですね
ま、退屈しのぎにはなりそうです=☆」
メフィストはパチっとウインクした
『……なら何故雪男の方は
サタンじゃないんだ?』
「んーそれは話せば長くなりますねー」
『……ならいい』
「そうですか♪」
ガッカリという様に肩をすくめて言ったが
どうせ話すのが面倒だったのだろう
顔はにこやかだ
「あ、それでなんですが、
琉海にサタンの息子の監視を
お願いしたいんですが……
どうでしょう?」
『分かった。』
琉海は即答した
(お父さんの願いだし
断るわけにもいかないしな。)
「さすが私の可愛い娘ですね!
アマイモンにもお願いしてあるので
また会えますよ♪
では!」
そう言うとお父さんは消えてしまった
(お兄ちゃんに会えるんだ!
いつ以来だろう…?)
琉海ははっ!と思い出した
『あ、祓魔塾……』
教室に戻ると
ちょうど小鬼を退治したとこらしく
皆が教室に入るとこだった
「あ、そこのべっぴんさん。」
ピンクっぽい茶色の髪の男の子が
話しかけてきた。
「さっきまでおらんかったけど
どこ行ってはったん?」
……まずい、気付かれてたか…
(主→いやいや、気付かれるよね普通(笑))
『あ、いや、お手洗いに……』
「あー、なるほど。
冬やしちこなるのも分かりますわ」
バシッ
「いて、」
「なーに女にそんな話しとんねん、アホか」
コワモテ男がつっこむ
「坊、そない叩かんでも……」
イテテと叩かれたところをさすりながら
「堪忍ね」と言ってきた
『あ、いや全然大丈夫……』
「……女名前なんや」
突然、坊と呼ばれているやつは言った
『普通そちらから名乗るものでは?』
そう答えると
痛いとこを突かれたような顔をし、
勝呂竜士や。と言った
『…… 私は桜花 琉海。』
「 琉海か、よろしゅうな」
そう言って笑った。
(……見た目コワイがいい人なのかも)
『あぁ、よろしく』
そう言い握手しようとすると
「何ちゃっかり坊だけ
良いところ持ってってるんや!」
ピンク(以下略)が叫んだ
「あ、僕は志摩廉造いいますねん
以後お見知りおきを」
そしてニコニコしながら
琉海の手を握った。
ちなみにあのちっこいのは
子猫丸ですー。と
その他諸々説明し始めた
『は、はぁ……』
その会話を見て
聞こえないように
勝呂がチッと舌打ちしていたのを
琉海は聞こえるはずもなかった…